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第45話「因果応報・別解その二」


 王蒼幻(わんそうげん)の件は確かに不安だが、ソレはソレとして主人公は大地を甦らせねばならない…ってことで、仙窟を育て大地にエネルギーを注入し続けるうちに、ちび龍はまた成長し、なんと喋った!!

 ちび龍「どうして僕に種をくれないんだ? 種をくれよ。くれよー」
 主人公「いっいきなりなんか故郷に帰る新幹線の網棚にバッグを忘れた癖に柿の種だけはしっかり持ち帰る(←ローカルネタ?)レベルにまで進行した種中毒者(nutaholic)っぽくなってないかお前!?」
 さくら「種中毒者って何よその今作ったような変な単語!?」

 いやーこの単語作るのにさっき手持ちの逆引き辞典を調べたら、世の中には「Cokeoholic」(コカコーラばかり飲む人)とか「carboholic」(炭水化物ばかり食べる人)とか「footballaholic」(フットボールばかり食べる人)とかの、心底ステキな中毒者がわんさか居るそうだから割と大丈夫であろう。

 さくら「いや…『フットボール中毒』ってそういう意味で使われてる人はそれほど多くないと思うんだけど…
 主人公「ソレより俺は『colaholic』(コーラ中毒)がある上でわざわざ別に『コカコーラ中毒』もあるってのが実に気になるんだが。なんだいなんだいペプシ中毒者やサスケ中毒者は実は居ないとでも云うのか!?
 ちび龍「あの…そろそろ本編に戻らないと」
 さくら「そうそう、カオスシードが欲しいんだっけ? でも、養分はまだ半分くらいしか溜まってないみたいよ? 完全になってないうちに食べたって何の効果もない…でしょ?」
 ちび龍「いやそこを料理人の腕によってカバーすればあるいは究極(or至高)の味にまで昇華することさえ不可能ではないかもしれない!!
 さくら「味はでも今は関係ないでしょ!?」

 ともかく、完全に復活したらちゃんとあげるからもう少し待っててくれやと主人公は云う…が、ちび龍は首を振る。そんな時間はちっともないのだ。なぜなら、この異変…大地の荒廃や時空の歪みは、彼のせいだから…そう、第26話にもあるが、ここに来てちび龍自身は蒼幻の説の正しさを認めた。ちび龍は、大地の敵…つまり洞仙の敵…つまり主人公の敵…つまりプレイヤーの敵…つまり筆者の敵…つまり新潟県民の敵なのだ!!(←何故)

 ちび龍「僕の身体は大地のエネルギーを吸収して生きるように造られているから、居るだけでこの大地を滅ぼしてしまう。今だって君が命がけで集めたエネルギーが少しずつ僕の身体に吸収されているんだ!!」
 主人公「いやー別にどうせ相手はザコばっかりでたいして命がけって程でもないからちっとも気にしなくていいよ!!
 ちび龍「なんだそうなの? じゃあいいか。これからもよろしくね★」


 「因果応報」完結(ベストエンド)。この後、世界はなんとなく平和になったと云う…。


 さくら「…って、そんないきなり終わらないでよ!?」
 ちび龍「そう? で、エネルギーを吸収するのは自分の意思では止められないけど、願いが叶ったり神通力が得られたりハマった挙げ句まだ今後3〜40話は軽く続きそうなやたら長い体験日記書いたりするらしいカオスシードなら、もしかするとこの自分の力をコントロールできるかもしれないって思ってた…でも、もうおしまいだ。ふたりに知られてしまったから…」
 主人公「なんてこった…(キラーン☆)」
 ちび龍「ククク、今の感情は、さしずめ僕に裏切られた気分…憎しみってとこかい?」
 さくら「ううん、違う…この洞仙日記が完結するのとムキャ最後のソフトが発売されてかなりセガ系なこのサイトが路頭に迷うのとどっちが早いかなあ…と云う、あきらめと絶望とかすかな希望のないまぜになったいやなドキドキ感よ?
 主人公「何!? 俺は深層心理でそんなことを考えていたのか!?


オラもそう思う。



 いやあ単に筆者プレステに疎いだけで、プレステ2はそのうち買うつもりなので…いやもとい、このとき主人公の抱いた感情は、ただ深い哀しみだった。けして長い付き合いではないが、ここまで一緒に仙窟を作ってきたちび龍に憎しみなど抱けるハズがない…。ソレを聞いたちび龍は、バカにするなと言い残し、追うふたりに構わず、地下の封印の扉の奥へと消えてしまった。第26話の時はさくらも一緒に行ったのだが、今回はちび龍だけで…固く閉ざされた扉を前に、ふたりはただ黙る。これを開けるには、洞仙の奥義「解封呪」しかない。エネルギー満つる龍脈の力を持ってあらゆる封印を開く「解封呪」ならば、例え大地が甦らなくても使える。エネルギーが満ちてるのに大地が甦らないってのは、まあ要は貯水槽は満タンなのに水道管が詰まって水が流れないようなカンジである。その詰まってる物…例えば家の誰の物でもない異常な長さの髪の毛(つまりザコ邪精)を除けば大地は甦るし、あるいはたまに貯水槽の中からやたら長い前髪で顔の隠れたとても不健康そうな女性(つまり貞子さん…もといそのシナリオのボス)が出てきたりもするだろうが、そういう邪魔物を片付けるまでが洞仙の仕事である。

 さくら「…悩んでたのに、気付いてあげられなかった…私、友達失格よね…」
 主人公「友達に資格なんてないさ。それに、まだ絶望って訳じゃない…蒼幻も云ってたように、完全なカオスシードさえあればなんとかなるかもしれない。だから、まずはエネルギーを溜めよう」

 と云うことで仙窟に戻ると、すぐに侵入者警報がズギャーンと鳴り響いた!! 今回入ってきたのは洞天福国将軍、龍雷漢と兵隊たち!! バッドエンドのルートではちび龍が居るうちに来るのだが、ともあれ第25話と同じ展開を経、戦闘開始…の直後、雷漢の通常攻撃の一撃で主人公はマットに沈む!!

 雷漢「第4話で天転(てんてん)をあっさり退けたと云うからどの程度かと思えば…」
 主人公「まあ今回は強制敗北シナリオってことでHPほぼゼロ状態だったしな…ぐふっ(キラーン☆)」
 道士「? これは…知恵の実の種か!? 洞仙、これをどこで手に入れた!?」

 どうやら道士にもカオスシードの光は見えるらしい。さあ吐け吐けェーとぼこぼこ主人公を殴る道士を、しかし雷漢は止める。そして「奪うときは殺さず、殺すときは奪わぬ」と云う、筋が通ってるんだか無いんだかよく判らない理屈でカオスシードを奪う。なんか雷漢の理屈って前者は強盗、後者は殺人でどっちにしてもアレだと思うが、両方一緒にしない限り罪にならなかったりするのだろうか。なら先に殺しといて、こぼれ落ちた種を手にし、「おまわりさんそこでこんなの拾いましたよ?」と届ければ、どうせ受取人はこの世にいないから半年後にもらって俺無罪!?(…)

 兵士「それでは遺恨を残すことになりますが…」
 雷漢「この程度の洞仙ならいつでも相手をしてやる。娘、次は無いと伝えておけ」
 娘(さくら)「えっいつでも相手してくれると云っておいてもう次で終わりなの!? 実はインチキね!?」

 まあ次は見逃さないと云うことだろう。で、二度と悪さ(地上の人にとって洞仙の仕事は悪なのだ)が出来ないようにと、彼らは仙窟を破壊して去っていった。そして九死に一生を得た主人公はもちろん種を取り戻すことを決意するが…。…つづく。


ひとつマエカオスシードひとつアト

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