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第58話「土功の怪・その八」


 そんな訳で突貫作業で龍穴炉にエネルギーを振り込んでいると、また侵入者が現れた!! ただ今回は「そのとき地上では…」のテロップやデモシーンや謎なヒトリゴトもないので即ザコ決定な侵入者なのだが、今回のザコはいつものザコとは多少趣が違った。ぞろぞろと入ってくるなり見事なフォーメイションで主人公の前に立つザコ!! なんだと問う主人公の前で、別に誰も頼んでも無いのに自己紹介をはじめるザコ!! って云うかその準備としてもなんでみんな一斉に主人公に背を向けるのだ。実は自殺願望者なのかこのザコ。ちなみに以下はおおよそ原文のままです。このゲームはこんなステキな登場人物でとてもあふれて居ません。なお第12話で云ってた「もっと濃い侵入者」ってコイツらです。って云うか履歴見たらもう1年前なのか第12話。

 全員「我ら…(Con brio/いきいきとはなやかに)…西っ湘っ戦隊っMIXファイブ!!」
 レッド「赤き血潮は正義の赤し(振り向く)。今日も今日とて正義をつらぬく西湘ファイブリーダー! 西湘レッド!!」
 ブルー「クールな天才、頭の勝利(振り向く)。切れるセンスで明日を導け! 西湘ブルー!!」
 イエロー「お腹がすいた、腹ぺこだ!(振り向く)さっさと済ませてカレーを食べよう! 西湘イエロー!!」
 ブルー(なんだ、そりゃ……)
 主人公(おい味方にまでつっこまれてるぞお前…
 ブラック「……(何処からともなく出現)西湘ブラック」
 ピンク(相変わらず、シブイわね★)「みんなのあこがれ、紅一点……(振り向く)だきょうはせずに、望みは高く! みんなのヒロイン★ 西湘ピンク!!」
 レッド「その生命、俺達正義の味方西湘ファイブがいただく!!」
 主人公(…………………阿保?)

 ちなみに「アホ」は「阿呆」だと思うんですがここではなんか保の字です。たぶん古代中国(っぽい)言語ではこっちの字なんでしょう。なお調査の結果「阿呆」は漢和辞典に載っていたので中国語源ではあるハズ。このように、この洞仙日記は些細なことでも綿密な調査の上で使用しているとてもステキな学術的サイトです。その割にミス多いのはたぶんネタです。処で関係ないですがホの字とカタカナで云うと「惚れ」でなく「ホモ」なかほりがすると思うんですが筆者だけですか。

 ともあれ西湘ファイブ。名前からして既に日曜の朝の連続ドラマを感じさせるこの連中、実にツッコミどころが多すぎて困る。とりあえず筆者カレー嫌いなので黄色いヤツを一次殲滅目標に決定(←そんな理由)。しかし主人公、律儀に自己紹介聞いてないでさっさと倒したらいいと思うのだが。さてはアレか、自己紹介シーンとロボット合体シーンの間はいかなる理由があっても攻撃をしてはいけない法(←長)がここでも幅を利かせているのだろうか。
 で、あっさり西湘ファイブを倒す。なんかもう悲しいくらいに弱いヒーロー。敵に破れその存在意義を失った彼らはこれからどうするのだろう。そして黄色いヤツは結局カレーを食べられたのだろうか。古代中国(っぽい国)なのに。


 その後、また土功(どこう)が侵入して来たりもしたが、ぱっぱと龍穴炉を満タンにすることができた!! でもまた土功が出てきてこんにちは。なんかもうキリがないのだが、ともあれ捜神死郎(そうじんしろう)の助太刀もあり、あっさり退治。この時点で倉庫部屋が作れるようになったのでさっそくアイテムの出し入れを済ませ、最終決戦への準備をする。
 なお倉庫部屋と云うのは名の通りアイテムを保管できる部屋で…まあシンプルに云えば四次元ポケットの入口みたいなもである。別のシナリオに入ってもスペアポケットにあたる部屋を作ることで、全てのシナリオでアイテムのやりとりのできる便利な部屋。ちなみに肉まん(回復アイテムの一種)を楽しみに入れておいたのに何時の間にか別の世界の自分に食べられてたらボクはとても悲しい気分になると思います。

 そして満を持して、さくらが連れ去られた蒼宝殿の扉の前に行くと、そこには大僧正が待っていた。ドドドドと云う擬音と共に、鋭い視線をもってここから先は通さぬぞと云う意思を主人公に送る。

 大僧正「やはり、来たか。この極悪洞仙めが」
 主人公「だから、さっきも言ったろ? 俺は、大地のために…」
 大僧正「何!? ワシらが戦った第54話は実は『さっき』と云うほどに近い過去だったのか!? もうずいぶんと昔のような記憶があるのだが。あえて時期を特定するならば今このときから約一ヶ月半前
 主人公「とても気のせいです」


大僧正だけにベホマとか。



 いや実はこれ「ドラゴンボール」を参考にしたタイムスケジュールなんですよ!!(←むしろ『ハンター』じゃないのか)。ソレにしたって劇中の展開を考えればそんな短時間の中にここまでの物語がみっちょみっちょ詰まってたとは驚きである。もう24時間テレビのサライの歌の合唱の時の映像くらいみっちょみっちょさ。人の力と云うのは偉大である。たった24時間でこんなにも、こんなにも疲労困憊した顔に変身できるのだ!!(←ソレは偉大なのか)処で本編です。

 大僧正「何故にこの蒼宝殿への扉を開けようとするのだ!!」
 主人公「そん中に、さくらがいるんだよ!! これは推測だがさくらをさらったのはなまず太夫と思われます
 大僧正「!! 何で!?」

 いやなんとなく。「忍者じゃじゃまるくん」のネーミングセンスはとてもステキだと思います(例:ヘドボン)。ちなみにホントの大僧正の台詞は以下。

 大僧正「!! 何!? それは誠か!? …くっ…だとて、悪いが…退く訳にはいかんのじゃ!! 断じてここを開けさせるわけにはいかん!!」
 主人公(こいつ…絶対なんか隠してるよな…)「何故だ!? 何故、そんなにまでその扉にこだわる!? あの青い一つ目の化け物はその扉の奥から出てきているのは判ってるんだぞ!!」
 大僧正「くっ、そこまで知っているのか!? しかし…そんな事、おまえに知った事ではないわ!!」
 声「そういうわけにはいきませんな……」

 平行線を辿り、いよいよ実力行使して謎は解かれぬまま後味の悪いバッドエンドを迎えるしかないのかと思われたその瞬間、入口の方から割って入った声があった。しかしノベルゲームのバッドエンドってなんでいつもあんな救われないんだろう。

 大僧正「!! ら、雷漢殿!! それに、天転殿まで御一緒か!?」
 東天転(とうてんてん)「大僧正様…これはいったい、どういう事なんですか!?」
 龍雷漢(りゅうらいかん)「聞けばその扉の奥には、昨今街を騒がせている化け物の巣窟になっているというではないですか。今のお言葉…私共にも納得の出来るようにご説明いただきたい」
 主人公「いよいよ、ねんぐの納め時だな。あらいざらい、はいちまえよ」

 なんか主人公だけヒトリめっちゃ悪役っぽいんですけど。ともあれ、ここに来て大僧正の語った真実(の一部)は、こんなカンジだった…。

 そもそも蘭陽院は、この蒼宝殿を祭るために建てられたと云う。で、その蒼宝殿の中には天玲球というありがたい宝が祭られている…が、30年に一度、蘭陽祭が近付くに連れ、その天玲球には異変が起きる(異変についてはここでは語られない)。だからこの部屋を封印し、そしてみなに危険が及ぶのを避けるため、自分一人で片を付けるつもりだった…が。事ここにいたって隠し立てはできず。悔しそうに云う大僧正に、主人公は声を掛ける。

 主人公「でも…封印は開けさせてもらうぜ?」
 大僧正「やむを得んか…。だが、本当にどうなっても知らぬぞ」

 そして、ついに蒼宝殿封印が開かれる!! が、その瞬間、すさまじい妖気とともに、開いた扉の中から土功たちがわらわらと押し寄せてくる!! 迎え撃とうとする主人公を、だが死郎は止める。主人公は急がなければならない理由があるのだ、ここで無駄な時間を費やすことはない。

 死郎「一刻も早く、さくら殿の救出を! ここは、拙者達に任せるでござる!!」
 大僧正「達って…………ひょっとして、ワシも入るのか!?」
 死郎「当然でござろう」
 大僧正「えーい、毒を食らわばサラまでじゃ!!」
 雷漢「我々も助太刀いたす。天転、よいな!!」
 天転「はい、雷漢様!!」
 主人公「恩に切るぜ!! でもなんかこの展開だと帰ってきたらひとりくらい死んでそうだな!!」
 天転「おい」

 そして、主人公は扉の奥へ!! 次回「土功の怪」編、最終回!! 扉の奥で主人公の見た物とは!? そしてスネークハンター木伏とフィリップの実にアレな友情の行方は!?(←知るか)つーかなんで終わるのよー「ワレワレ」!? もしや誰か死んだとか!?(…)


ひとつマエカオスシードひとつアト

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