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第9回「六三四の剣」(後編)

タイトー/1986年/ファミリーコンピュータ

 なんかレゲー(レトロゲーム)の方が反響あるので、ネタ切れするまで(←不吉な)レゲー中心で行くことにしました。まあレゲーの方が全体的に知名度高いしつっこみどころも多いのでむべなるかな。

 ジョ「けどそれじゃ若年層ついてこれないんじゃ…?」
 エド「大丈夫、どうせ青年層も全部はついてこれませんから」

 いやソレは大丈夫なのか…? ともあれこのサイトに来てくださってるのは確認できた限りでは中学生〜30代と幅広いので、ちょうどその真ん中の筆者世代に合わせればなんとなく中途半端なカンジにフォローできてこのサイトらしいと思うのだが、いかがか。

 エド「さて今回は対戦パートの話しです。基本的に2人対戦なんですが、1人プレイでも最終面まで行けばコンピュータと対戦することになります」

 内容は「ファミコン初のVS方式採用」なだけあって、所詮「ファミコン初」な程度に素敵な出来である。しかし前編書いた後で思ったのだが、同時プレイができるゲームでよく互いに足を引っ張り合って物理的なケンカになったあれはVS方式ではなかったのだろうか。今巷にあふれる格闘ゲームより余程ガチンコにVSなカンジなのだが。特にプレイヤーが。

 で、システムとしては現在のカプコンとかSNKの作る2D格闘…なのだが、しかしどちらかというとちょっと前によく見たボクシング人形に近い。あの、紙相撲みたいにボタン連打して相手の頭吹っ飛ばした方の勝ちと云う、ソレ既にボクシングでない気がするおもちゃ。違うのはキャラが前後(画面で見ると左右)に動けることと攻撃が上中下段あることだけである。て云うか電気も使わないプラスチックのおもちゃとコンピュータゲームの差がその程度なのか。素敵だ。ちなみにいかなる場合でも敵に背を向けることは出来ない(常に正面で向き合ってるだけ)。単に処理の限界だが、まさに武士である。

 ともあれキャラクターは画面の両サイドから十字キーの左右で前進か後退、上下で上段か下段、何も入れないと中段に構え、プラスAボタンで通常攻撃である。シンプルに上段からは面、下段で胴、中段が小手か突き…となる。ちなみに実際の剣道では呼吸の読み合いと云えば聞こえはいいが、ぶっちゃけた話し相手騙したもん勝ちなので、振りかぶって面!…と見せて相手が面を守るために竹刀上げたとこに胴!…とかはよくある。今考えるとなんか武士道にあるまじき卑怯な闘いな気がしてきたのだがまあ、実際の武士もきっと生きるか死ぬかの場ではそんなんだっただろう。


しかも子供相手に…。



 この他、Bボタンで出せる各キャラ固有の必殺技がある。例えば六三四なら面、修羅なら突き、嵐子なら下段打ち…と、だいたい原作通り。出し方はその技に即した構え+Bボタン。ただ出せる数に限りがあるので使いどころが難しいのだが、だいたいこの技で勝負が決まる。

 エド「ただこの必殺技、通常攻撃より出が速いのはいいんですが、例えば六三四が面打った瞬間に相手が中段に構えてると、たまに何もしなくても相手の突きが決まっちゃうんですよね」

 どうも当たり判定は先着順に竹刀の位置だけで決まるらしい。まあ現象だけ見れば実際の剣道でもよく見られるカウンター攻撃だし、現在見られる格闘ゲームと違って実力が結果に影響しないある意味最高のシステムなのだが、実際は単なる処理の限界である。それで負けたら浮かばれないのなんの。


 エド「では最後に、完全無敵になれる裏技をひとつ紹介しておきましょう。まず『六三四』のカセットを入れて電源オンし、電源を入れたままカセットを抜き、『ドラクエ』のカセットを入れてリセットし、また電源を入れたままカセットを『六三四』に戻してリセット…と云われてるんですが、これで成功した人いないんですよねー
 ジョ「それはズバリ単に出し方が間違ってるんじゃないか…?」

 オラもそう思う。今にして思えばだいたいなんで他社ソフトが関係あるのだ。そもファミコンってリセットしたら全ての情報が消えるんじゃないのか。自分たちのことといえ、とかく小学生の考えることはよく判らない。なおこの方法、筆者の手持ちの裏技本には載っていないので、やはりトイレの花子さんや人面犬系のアーバンレジェント(都市伝説)であろう。

 まあなんかの偶然で無敵になることはあるので(筆者も2度あった)、方法の胡散臭さはともかく無敵技自体は存在する。これ成功するととにかく何しても死ななくなるのだ。「チャレンジャー」の無敵技や「スーパーマリオ」の無敵アイテムではその禍を逃れることの出来ない「墜落死」とすら無縁(穴に落ちると何故か上から出てくる)のカーズ様状態である。

 ジョ「ちなみにローカルルールでは『ドラクエ』以外のソフト名が入ることもあるので、ボクのとこでは『アップルタウン物語』だったよーとか云う意見あれば恥ずかしがらずにカマン!!
 エド「いや…ソレディスクシステム専用じゃないですか」

 ちなみに「ディスクシステム」とはファミコンの拡張機みたいなもので…話すと長くなるのでまた後ほどネタにするかもしれないが、ソフトの書き換えができるという点で経済的であった。いちおう全国のゲームショップに自販機みたいな書き換え機が設置された程度には普及。ちなみに後に「ツインファミコン」と云う、最初からディスクシステム機能を持ったファミコンも出たのだが、その後すぐにディスクシステム自体滅んだのだった。

 ジョ「じゃあ今回はここまで。次回はお待ちかね『ミシシッピー殺人事件』だッ!!」


ひとつマエゲーム雑談記ひとつアト

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