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第8回「六三四の剣」(前編)

タイトー/1986年/ファミリーコンピュータ

 エド「さて気が付けばもう第8回。なんか週刊連載になってますねー」

 気分が乗ってるときにごあーっと書くんで(←どういう書き方なのか)、別に週末である必要はないのだが、平日はどうにも時間がないので。まあ目下この他に更新ネタないのでラクと云えばラクなのだが(それで更新止まってしまわないように連載という形にしているのだった)。てなわけで、今回はレゲー(レトロゲーム)のパートである。

 で、まずは原作の解説から。同名の「六三四の剣」(村上もとか/小学館)は剣道少年夏木六三四(6月3日の4時に生まれたから『むさし』。六三郎とか三四郎ではない)が様々なライバルと出会いまた別れ成長していく様を周囲の人間関係を交えつつ描いた名作である。アニメ化もされたので一般認知度もかなりのものだろう。内容的にもあまりイロモノ部分は多くなく(イロモノ部分の多い参考例:『るろうに剣心』)、しっかりした剣道の話しである。でも真似しようとしてもまず出来ないようなちとアレな技も多い。武者先輩のマシンガン突き(突きの連発)なぞ実際やってみたら柄で自分にもダメージ来た。

 しかしゲームの方はここぞと云わんばかりにイロモノにあふれていてネタに助かるもとい面白いので、じっくりと書いていくことにしよう。

 エド「では例によって解説すると、主人公六三四がとても正しくない剣道修行をしつつ岩手から歩いて日本武道館に辿り着き何故か年齢制限なさそうな怪しい全国大会で闘う…と云う話しです」
 ジョ「またそういう、間違っちゃいないが微妙に妙な解説を…」

 まずこのゲーム、「ファミコン初のVS方式採用」(原文のまま)とソフトにずばりと書かれている。つまりこのゲームが今見られる全ての対戦格闘ゲームの元祖と云うことなのか、あるいは単に「ファミコン初」なだけで「アーケード初」や「ゲームウォッチ初」や「メンコの判定の食い違いから殴り合いになった初」などは他にあるのかもしれないが、ソレを差し引いても当時としては画期的な作品であった。

 エド「『ソフトに書かれてる』ってのも若年層には判らないかもですね。ファミコン/スーファミのソフトはディスクでなくカートリッジ(コンセントやパソコンの端子みたいな接続方法)で、ソフトになんでも書けたのでした」
 ジョ「ソフトに名前書いてあると買い取りできないって云われるんだよな」

 でも何故かうちには「あつし」とか云う誰か知らん少年の名前書かれた「燃えろプロ野球」があるのだが。誰だあつし。だいたい名前だけ書いてもこの通り、持ち主に返りそうにない。


悪質な詐欺に注意しましょう。



 肝心のゲーム内容は1人用パートが4面構成で、1〜3面で横スクロールアクションで、4面では当たり判定がいかさまくさいコンピューター選手と対戦である。横スクロールのパートはいちおう六三四の修業時代と云うことになっている。で、2人用パートがプレイヤー対戦プレイなのだが、それについては後編で。

 この横スクロールの修行がまた博覧会開けるほどイロモノあふれる素敵な世界なのだった。基本的にフィールド自体やロケット花火をぼかすか叩きながら進むだけなのだが、途中木や竹や墓石を叩いて入手できる竹刀を集めることで、それぞれ上・中・下段の必殺技用のポイントが溜まり、これを使って最後の試合編で闘うのだ。イロモノといえ今考えてもかなり面白いシステムである。
 しかしなんで剣道の修行でフィールドを走りつつ木だの墓石だの叩く必要があるのか。筆者も剣道部だったのだが、屋外での練習と云えば持久走や縄跳び、当たりに強くなるためのラグビーやピンポイントを打つための木刀バドミントン、気配を読むための新聞紙丸めた刀で目隠しチャンバラ辺りが妥当であろう(←そうか?)。いやでも、これで実際全国大会行けたのであながち間違いでもないかと思われる。

 エド「では次回後編では、対戦パートやお待ちかね裏技コーナーです」
 ジョ「しかしこんな役に立たんゲーム記事もないよな…」


ひとつマエゲーム雑談記ひとつアト

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