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第10回「ミシシッピー殺人事件」(前編)

ジャレコ/1986年/ファミリーコンピュータ

 ジョ「さあ記念すべき10回目!…とは全然関係ないが今回はリクエストから『ミシシッピー殺人事件』。いわゆるクソゲーだ」
 エド「今まではさほど評価の悪くないゲームばかり紹介してきたんですが、ネタになるのはむしろこういう、比較的評価の微妙なゲームなんですよねー」

 いきなりクソゲーと断定するのもなんだが、基本的にクソゲーとは苦笑しつつ愛されているゲームであり、それらのソフトにとってはもはや誉め言葉であろう。クソゲーとは駄目なソフトではない。そう例えばギネスブックの片隅、「世界一足の速い人間」や「世界一高い建物」の横で「世界一目が飛び出す人間」とか「世界一高い、コップ重ねて作った塔」とかの、なんか違う方向に全力投球してしまったカンジの存在である。たぶん。しかしそんなんでよければ「世界一大きな広島風お好み焼き」とか「世界一高い、シーチキンの缶を重ねて作った塔」くらいいつでも個人で作れそうなのだが。駄目なのか。
 だいたいホントに駄目なソフトはクソゲーにもなれないままソレの開発者と一緒に何処へともなく消えていくもので…いい例がサターンの「デスクリムゾン」で、これセガサターンマガジンのランキングでぶっちぎり最下位だったことから妙なブームになり今やその筋やあの筋や尺側手根屈筋(←どこだよ)で2万近くの値が付く程なのに、そのランキングで最下位からひとつ上のソフトなどそこらのショップでワゴン売りである。ちょうど芸能界で電波少年なタレントがいつの間にか居なくなってるのに対して田中義剛がいつまでも消えないのと似たような理由なのだろう(←そうか…?)。ちなみにムキャの「デスクリムゾン2」はクソゲーになりきれないまま消えつつあるかんじなのだろうか。

 話しが逸れすぎてなんかもう何テーマに書いてるか判らなくなったが「ミシシッピー殺人事件」。これ筆者は友人が買ったのを借りたのだが、この友人「スペランカー」、「たけしの挑戦状」、「グーニーズ2」、「アトランチスの謎」、「スパルタンX」など、なんか今持ってるとしたらもはやその手のゲームのマニア以外の何者でもないソフトに限って持ってた気がする。普通のソフトももちろん持っていたのだが、だいたいからして筆者のプレイしたクソゲーの大半はこの友人からの借り物である。結局筆者自分の懐がちっとも痛まないので当時からもう好き勝手つまらんつまらん云ってたような覚えが…ちなみに彼第5回で言及したクリスマスプレゼント交換で「豪華(中略)あやとり糸」をゲットして嬉し泣きしてたのと同一人物。なんか他人の災厄を背負うスタンド能力でも持ってるのか。

 ジョ「内容はミシシッピー川を行く豪華客船で起きた殺人事件に、たまたま乗り合わせたチャールズ卿(確かこんな名…)と助手のワトソンが挑む!!…ってカンジだ」
 エド「そんなまともに解説したら面白くないじゃないですか
 ジョ「いや…解説って普通まともでは…?」

 まあこのゲームもとより内容がいいカンジにまともでないので、ここはいっそ意味もなくまともに解説してそのギャップを楽しもうと云うわけである。なお、まともでなく解説するとこうなる↓。

 エド「ミシシッピー川を行く、トラップにあふれた上今にも沈みそうな喫水線の豪華客船の中で起きた殺人事件に捜査権もないのに首突っ込んで余計なことしたばっかりに始末される探偵の話しです」
 ジョ「なんかこう全然違うゲームな気がするんだが…」

 ゲームはプレイヤーたるチャールズ卿が助手のワトソンとふたりで部屋に居る所から始まる。豪華客船ならばカジノやバー、ダンスホールにビリヤードなど、できることは幾らでもあろうに何故か助手とふたり部屋に居るだけ。この事実から謎を全て解くと実はこの男卿の癖に貧乏人なのか。そんなら卿など無しにチャーリーで充分である。このさい助手のワトソンも略してヤスでいいや(←どの辺が略)。

 で、そのスタート部屋から出て適当にうろついているうちに他殺体を発見、船長の許可を得て捜査開始…という流れになるのだが、たまに死体発見する前に自分が死ぬ。なんかただの殺人事件からいきなり無差別連続殺人事件に格上げである。このまま行けばいずれは世界の探偵垂涎の的、混浴露天風呂殺人事件にとても格上げであろう(←とても格下げじゃないのか)。


この男誰に説明してんだろう…。



 しかし思うのだが、世の中の探偵は事件引き寄せるスタンド能力でも持っているのだろうか。江戸川とか金田一とか居なけりゃ事件起きないんじゃないのか。上で書いた他人の災厄を肩代わりして自分が不幸になる能力とちょうど対極である。

 エド「では、今回はここまでに。次回後編では実際のゲームの流れから書いていくつもりです」


ひとつマエゲーム雑談記ひとつアト

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