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第2回「スーパーマリオブラザーズ」(後編)

任天堂/1985年/ファミリーコンピュータ

−−幕間劇場:解説役の解説−−

・エドワード(エド):いわゆる何でも知ってるおねーさん役。性格が悪いのか解説がいちいち素敵。
・ジョニー(ジョ):いわゆる無邪気な視点で質問するそこらのガキ役。頭が悪いのかつっこみがいちいち素敵。
・博士:いわゆるADが下から針金で動かしてる変な動物役。地の文が博士のパートらしい。実は博士号持ってない所が素敵。


 エド「さて配管工中年兄弟ゲームの話しの続きです。簡単に説明すると、クッパ大魔王によって背景やブロックに変えられたキノコ王国の人々を助けるのために戦うゲームなんです。全然関係ないんですが、マリオそのブロック壊しながら進むんですよねあははは
 ジョ「さりげなく恐ろしいこと言ってないかお前」

 そうなのだ、がっしゃんがっしゃん壊せるブロックは実はキノコ王国の住人。心に病抱えてる小学生なら壊せるブロックはみんな壊してやるぜうへへなど云うし、なんだかんだ云ってクッパ軍はマリオこそ100人くらい殺しても他には誰も殺してないのに比べると、ヒゲオヤジなどもはや大量虐殺犯である。ちなみに下の図のようにブロック壊さなければアイテム取れないときもある。


そんなキミがステキさ!!



 エド「そういえば、このゲームに限らないんですが、レゲー(レトロゲームの略)には今ではもう見られないシステムがイロイロあり、そのうちの最も顕著なものが「2Pプレイ」でしょう。これは対戦プレイでも協力プレイでも夜のプレイでもなく、2人『交互に』ゲームをプレイすると云うシステムです」
 ジョ「当時のアクションゲームはみんなそんなんだったよな。最近は対戦でもなければ1P専用だけど」

 そう、ご多分に漏れずこのイタリアの全人口の3割くらいはいそうな顔の兄弟も当時全盛の2Pプレイによって隔てられていた。つまりそれぞれ1コン(コントローラー1。本体の左側)と2コン(同2。本体の右側)で、マリオが死んだら次はルイージの出番である。この「死んだら」と云うのが曲者で、上手い人間がプレイすると一度も死なずにクリアするくらいざらなので、それだと2コンに座った人間は何もしないままにエンディング見て終わりと云う、なんだかお前はいざというときの秘密兵器だと云われてベンチの天井裏に息を潜めてたら秘密のまま夏が終わった高校球児のような哀しさである。兄弟の居るご家庭では兄が年長特権を利用して1コンを占有していたハズ。

 エド「さて内容は…オーソドックスな2D横スクロールアクションですよね。マリオかルイージを操って単にまっすぐ歩いてきたり上下方向にふらふらしたりの一発でAIの介在してない動きと判る人面キノコや人面亀や人面砲弾やなんかを避けるか踏むか手が滑って正面からぶつかって死ぬかしつつアイテムやコインをゲットしていく、今にして思えば単純なゲームです」
 ジョ「AI自体がドラクエ4からだったっけ? クリフトがザキばっか唱えるAI
 そう、「めいれいさせろ」が無いのだドラクエ4。リメイクしてくれたらドラクエ日記でも書くのに…いやもとい、ともあれマリオはそんななので、普通にやったら普通にしか終わらず、友人と遊ぶにはいまいち盛り上がらない。観戦中につい手や足や頭が滑って偶然にもプレイ中のマリオがコントロール不能になって死んでさあ自分の番だと云うような事故も数分に一回は起こるだろうが、それではケンカになるので、ならばと我々生意気な小学生はクリアすることよりむしろ楽しむことに主眼を置いたプレイを心がけていた。

 ジョ「ああ、例えばBダッシュチキンランとか。敵って普通ジャンプして踏むんだけど、『踏んでジャンプ』もできるんだよな。タイミングを間違えば単に歩いてくるだけの敵に真正面から体当たりで即死という、はじめてマリオをプレイしたおっさんのような状況になるんだけど、技術のある小学生だとこんなんでもなきゃそうそう交代できないんで、よくやったもんだ」
 エド「…まるでバッタの人口調整の大移動ですね。という訳で今回はここまでです」
 ジョ「いきなりかい!?」

 ごめん今回オチがありません。次回はもう少しナウなゲーム(…)の予定です。


ひとつマエゲーム雑談記ひとつアト

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