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第24話「羽のちぎれたあなたが堕ちてくるのを待ってる」


−−幕間エヴォエヴォバロバロ劇場−−

 「やあ僕は記憶喪失で喋れなくて変な虫の幻覚が見える素敵なシャイボーイのジョニーさ! なんと今度あの『バロック前史』を下敷きにした、その時点でもうすごいいやな話しになること確実なノベルゲームが出るんだよ!!」
 「ていうか、喋れないと云う事実を大声で喋ってる時点でなんかすごく胡散臭いと自分で思わないかマグ!?」
 「…いやソレは少し思うけど…」

 そんな訳で詳しくはスティングさんとこご覧あれ。処で「スティング」と云う名、ローマ字入力してるとたまに「ステキング」と云う、なんかちっともステキチックさの無い名前になってしまうことがありませんか(筆者だけ?)。

 「…処でジョニーって誰?」
 「筆者の『バロック』の主人公名」

 いや筆者、男主人公みんなジョニーなんだけど。仲間はもちろんリチャードさ!?(←どの辺がもちろんなのか)…ともあれ以下本編です。


 …それは唐突に現れた。ぎあっちょぎあっちょと、イタリアの人名にも聞こえる機械音も高く(←どんな人名やねん)、通路を塞ぐ巨大な先史のロボ。ソレは云うなれば!!

 「…なんだっけホラ、お盆にナスに割り箸差して作るアレ?
 「すごいやペッパー! その云い方で一気に雑魚っぽさ濃縮還元だぜ!? じゃあきっとコイツ、でかいだけの雑魚さ!!」(←そういう問題なのか)
 ともあれそんなかんじのモンスターであった。正式名称スパイダー。その名の通りクモの形…と云うかペッパーの説明の通り。ちなみに雑魚は雑魚だが、実はエヴォ2最強クラスの雑魚モンスターで、序盤のボスなんか目じゃないほど強い…のだが、初めて会ったときはそりゃあなんぼ最終ダンジョンでも通路にそんな強いのがぞろぞろうろついてるなぞ誰も思わないので、これまでの雑魚同様、まずはぽかっとやってみるのが普通であろう。が。

 「きしゃー」
 「うぐわ痛え!? って云うか強すぎるよコイツ!? ペッパーの嘘つき!!」
 「いや別にちっとも嘘はついてないわよ!?

 そんなこんなで、一回戦闘しただけでかなりボロボロであった。しゃあないので例の穴から飛び降りて16階、更にトランスポーターでダンジョンを出る。出た時点で何故かHPもFPも全快バリバリなので、即折り返してレッツリベンジである。これ、RPGにありがちな「宿屋に泊まれば全快」以上の便利さなのだが、その時点でなんかもう既に充分人外生命体。マグたちは更にその上を行く未知の生命体、サイフレームなんか無くても充分ムテキングである。


実際こんななんだろうか…。



 「もーさっきの! 見かけたら即必殺技で叩きつぶすのみ!!…っと? なんか色変わってないか?」
 そう、再挑戦してダンジョンを進むに、今度は先刻の茶色でなく、赤と緑でカラーリングされたナスがぎちぎち。よぎる不安にドキドキしつつも、初対面である以上まずは名刺交換…もとい、よく格闘マンガで「フッフフ…まずわしの必殺技を見せてやろう。それから戦うか逃げるか選ぶが良い」とかしてるが、ソレが礼儀。ちなみにたいていはそんなん云いだした方が負けるのだがともあれ、いきなり必殺技で殲滅するのも相手の戦闘力が未知のままで気分が悪いので、とりあえずぽかんと殴ってみる。
 「…なんぼなんでもおんなじ階だし、さっきのよりどかんと強いことはないだろ?」
 「ぎじゃー」(←さっきのよりどかんと強そうな声)


 「……フッ、何! 街に戻ればこんなダメージなんてことないさ!!」
 また一気にボロボロであった。正式名称グロス・スパイダー。名前からしてただのスパイダーより強そうなこいつ、見かけたら即全力で殲滅しないとホントに命に関わる、実はエヴォ2最強の雑魚である。出てくるのがスパイダーと同じ階層だから同じ程度の敵とみなしがちで、始末が悪いことこの上ない。

 ともあれ、そんな敵たちをくぐり抜けて辿り着いたは24階。敵は出ないわセーブポイント&トランスポーターがあるわと、いかにもつまりこの階が最期と全身全霊の力を込めて主張している階である。そして、奥の階段を上るとそこは、空見える塔の屋上。
 そして、ユルカとリニアを両肩に乗せた巨大な人型兵器。

 「…フッ…来たね。立ち会うといい、行き詰まった世界を滅ぼし、そして作り替える瞬間に」
 シニカルに笑うユルカ、感情の色のないリニア。ふたりの駆る最終兵器アルティカノンが、3人の前に浮かぶ…。

 次回、愛と感動のエピローグ!!…をいつもの微妙な文章で綴るためなんか素直に感動できそうにない最終話、「終わる世界」!!(←嘘)本当にリロード無しで世界は救われるのか!?


ひとつマエエヴォひとつアト

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