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第5話「風雲たけし城!!」


−−幕間エヴォエヴォ劇場−−

 「なあマグ、『エヴォ』の購買層考えてネタ書いてると思うかこの筆者。川口探検隊とかスペランカーとか、今の小中学生どころかたぶん高校生でも判らんぜ?」
 「まあ気にすんな大丈夫! 幼稚園児でも判るやつは判る!!」

 判るか。

 ちなみにタイトルの「たけし城」は1980年代のテレビ番組で、今でいう「フレンドパーク」や「炎のチャレンジャー」をもっと大がかりにしたようなかんじの、愛する二人が様々なトラップを乗り越えてバカ殿様と戦う愛と勇気のドラマだった。なお昔のことなので少し(80%くらい)間違っているが余り気にしないように。

 「…けど『エヴォ』の購買層って結構小学生も居る…よな? ユーザーフレンドリーページとしてはやはり漢字にルビふった方がいいのだろうか」
 「だから問題はそれ以前だということにまず気付けよマグ!!」

 そういえば昔のジャンプコミックスとか、振り仮名無かったのだ。筆者幼稚園児の頃「ドクタースランプ」の漢字読めなくて苦労した記憶がある。というわけで小学生の方、もし読めない字とかあっても、お知らせくださればなんか対策講じますぜ?


 えーさて、デプスの森。名こそ森といえここはれっきとしたダンジョンである。前作の腐った木造建築ヘヴン遺跡みたいなもので、同じデンジャーに巨大な森でもアマゾンの秘境や青木ヶ原樹海、森公美子などとはちょっと違うので注意されたい。で、人為的に作られた場所であるがゆえ。
 「みな足下に気を付けろよ! トラップがあるかも…ぐはあッ!?」

 足下にばかり目をやっていると、交差点に飛び出した直後に横から転がってきた大岩にぺしゃりと潰され、なんかもうトムとジェリーなかんじのエフェクトでぺらっぺらな二次元人間と化してしまう。ていうか普通死ぬ。


便利か…?


 「何だこのトラップはッ!? こんな大がかりなトラップ初めて見たぜッ!!」
 …その割にちっとも元気ぴんぴんである。いやまあこう見えてマグとその一味、戦車の主砲が直撃しても無駄無駄ァな既に人間としての何かを大きく失っている少年少女、象が踏んでも壊れないだろう。
 で、一旦退いて見るにこの罠、ただ大岩がごろんごろん転がっているだけで、たいした速度ではないので間隙を縫って走れば何処へでも行けそうである。
 「しかしやっぱこう、どんどこ転がってくる大岩見るとチョー冒険してるってかんじだよな! これであとうじゅるうじゅるいう蛇の穴とか第三もとい第八帝国の秘密警察とか出てきた上『恐怖! 人食い族蠢く密林の奥に失われた聖杯がッ!?』とかくれば完璧なんだけど」

 あともちろんウィップ(ムチ)パーツ。


 そんなこんなで先へ進む…と、今度は足下からびしゅうと出てきたとげとげをまともに踏んでしまう。なんかこう書くとライバルの貧乏くさいトゥシューズの中に画鋲入れてホーッホッホッとかいう頭縦ロールのお嬢様を思い出すのだが気のせいだろうか。
 「また新手のトラップか!! うをしかも壁からにょろりとトゲが出てくるバージョンまでッ!?」
 これでは通路の中央にあるトラップを避けるためにと壁にくっついて走るのも怖い。しかしなんでこう前作にはついぞなかった高度なトラップ工学に裏打ちされた罠がぽんぽん出てくるのか。もしや前作のパンナムタウン周辺のダンジョンはあれは何か、ぼくたち平和主義者なんであんまり危ないトラップは作らないでちゅよーとかいう連中の作ったダンジョンだったのだろうか(←そんなやつがダンジョン作るか)。

 「まったくひねくれた話しだ。だいたい今作、回復とかの有益トラップも普通のと同じにビミョーな色で置いてあるから踏んで良いか悪いか判らんやないかああんもうッ!?」
 そうなのだ、前作では有益なトラップは見た目では普通の床と区別がつかなかったのだが、今作では普通のトラップ同様、注意さえしていれば、偽仮面ライダー程ではないが明白に違うので判別できる…が、もちろん注意しないでいると、
 「ぐわ!? また踏んで…あれ?」

 何の効果も無しに「スカ!」というときもある。ていうか何やそれ、トラップの効果がランダムに決まるなど既に侵入者撃退とかいう問題の話しではない。もしかして先史文明人にとってはここ、まじでたけし城かなんかのアトラクション施設だったのか。ならばゲーセンのコインが落ちまくっているのも納得できる。

 「…なんかもう何も信じられなくなってしまったぼくはこれから何処へ行くのだろう」
 「切ないこと言ってないで行くって!! 次はこっちの部屋だろ」
 だがしかし! ここまでのトラップ群は前哨に過ぎなかった!! 次回チェインの開けた鋼鉄の扉の向こうに更に大がかりなトラップが3人を待つ!!


ひとつマエエヴォひとつアト

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