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第2話「レクチャー」


 主人公「ハッ、レクチャー?(右上がりのアクセントで)総プレイ時間300時間超の俺にレクチャアなどまさに釈迦に兵法孫子に説法!!」

 ずばり例えが逆だが云いたいことはよく判る。まあこのシナリオはホントにレクチャーのみで、今まとめて説明するより実際の状況で逐一解説する方がなにかと便利なので、そちらで代用ということで。いちおう専門用語を説明するために用語集など作ってみたのでご活用あれ。

 三界老師「まあそんな訳でレクチャーは終わりじゃよー? どうじゃ理解できたか?」
 主人公「ソレはまあ…って、老師ってこんな方でしたっけ…?」

 大丈夫小説版とテレビ版のタイラーと同じくらい抜群にそっくりすぎて誰も文句付けなそうな描写である。三界老師(さんかいろうし)、主人公の師匠にして元祖洞仙(どうせん:仙人の一種。主に洞窟に棲息する)。こう見えて数千年生きている仙人で、年期入っているだけあって物知りは物知りだが、まるで4年前買ったもはやパソゲーが動く動かない以前に入らない旧型パソコンのように記憶容量がちっとも足りていない。趣味は仙宝(ハイカラな言葉でマジックアイテム)集め。

 三界老師「…では我が弟子よ、この先に風水の乱れを感じる場所があるのでとりあえず行って直してこいや」
 主人公「いやです!!
 三界老師「嫌じゃないわ!! なんでいきなりそんなひねくれた選択肢選ぶかお主!!」
 主人公「だったらそんな選択肢作らないでくださいよ!?」

 ちなみにこの選択肢選んで次に「面倒くさい」選ぶといきなりゲームオーバー!!…と見せかけた師弟漫才が楽しめるので、実はいちばんオススメかもしれない。て云うかこれでもう主人公の性格とか心の底から全て理解できるような気がする。

 主人公「俺そんな底浅いのか…

 まあプレイヤーの操作するべき主人公、あんまり底が深すぎて例えば「俺はもう『赤糸の策』(部屋への侵入者を自動で攻撃する変な糸)が好きで好きでとにかく全部の部屋に『赤糸の策』付けて部屋に入る度に操作不能になって試し撃ちしまくるのさ!!」とか「俺は華翼仙が好きだから召喚部屋に入ったら操作不能になって常に華翼仙しか召喚しないぜ!?」とかいう設定があったら操作しにくい以前にそんなん誰も操作したくあるまい。

 三界老師「とにかく洞仙の使命!! 風水の乱れを直して大地を救う!! ドゥユーアンダスタン? そりゃとっとと穴掘ってこい!!」
 主人公「ソレですよソレ!! 大地を救うならもっとこう木ィ植えたり洪水起こしたりミミズ数千万匹召喚したりと幾らでも方法あるでしょうになにが悲しくてダンジョン育成しなきゃならんのですか!? サターンと云えば例えばほら妖精の女の子とか魔法使いの女の子とかねこみみの女の子とか、もっと他に育成するものあるでしょうに仙窟!! ハイカラな言葉でダンジョン!! なんで俺そんなAIBOみたいな無機物以前の単なる空間に愛を込めておおよしよしせなならんのですか!?
 三界老師「それはそういう仕組みじゃから…仙窟(ダンジョン)作って陽気を集め、枯れかけた龍脈にエネルギーをそそぎ込み、大地を甦らせる…我ら洞仙にしか使えない術じゃよ?」
 主人公「て云うかソレ老師が編み出したんでしょーが!! なんでそこでもっとこう一般受けするような明るく楽しい術にしなかったんですか!? 頭髪に不自由な方の治療法としたって養毛→育毛→毛ふりかけ(?)→植毛→カツラとあってソレでようやく次に外科手術で頭皮移植と云う切羽詰まりまくった手段が来るに、なんか俺らいきなり外科手術ですよ!?
 三界老師「ほわー? そうかのう…」

 実は一般人から見ると洞仙のやっていることは、地下に怪しげなダンジョンを作って怪物(仙獣)を放し、侵入者には容赦せず、時たま地震さえ起こす…そう、云っちゃあれだがずばりそこらのRPGによく居る大魔王とか邪教司祭とか破壊神とかそんなんである。迷惑な侵入者も実はこれが一般人から見ると自称勇者や義勇兵で、悪の洞仙を倒すために活動しているのだった。実際このゲームやってると、なんか普通のRPGで魔王城に出てくるザコモンスターにお前も大変だなあとつい優しい言葉を掛けてあげたくなった1秒後に容赦ない攻撃受けて瞬殺することもよくある(←そうか…?)。


実在の人物とは関係ありません。



 三界老師「まあせいぜい頑張ってくるのじゃよー」
 窟子仙「と云うわけでついに始まります新米洞仙の物語、さてはてどうなることやら…」
 主人公「うおお前居たんか!? しかも何勝手にナレーションしてるんねんネズミの癖に!! ナレーションは丹下桜さんだろ!? 水谷優子さんはアナウンスの方!!」
 窟子仙(声:水谷優子)「いいじゃないですか別に今声ないし!? では次回!!」


ひとつマエカオスシードひとつアト

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