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第12回「スペランカー」(前編)

アイレム/1985年/ファミリーコンピュータ

 ジョ「これはあれだ、伝説の地底ピラミッドとそこに眠る財宝を目指して罠と仕掛けが道を阻む洞窟を行くアクションゲーム。解説とはこういう物だろう!!」
 エド「実物を知ってる人が聞いたらなにかもうJAROに即訴えられそうな気がしませんかその解説?」

 しなくもない。しかし「スペランカー」はずばりそういう設定のゲームである。設定だけのような気もするが。ちなみにこのサイト開設当時の変なレビューで一度書いたので今回実はラク…(←をい)。いやちゃんと全部書き直してますが。ネタだけリサイクル(…)。

 エド「正確に解説すると、モテモテ王国のファーザー並に虚弱体質な主人公がスペランカー(洞窟探険家)と云うなんでよりによってそんな職業選んだのか疑問に思いつつとにかくすぐ死ぬゲームです。命の尊さを学べます」
 ジョ「正確ってそういうモノか…?」

 まあ死にやすさが9割増の「グーニーズ」や「チャレンジャー」だと思ってもらえればおおよそは間違いはない。「インディ・ジョーンズ」の状況に置かれた人間がインディ・ジョーンズでなくうっかり八兵衛だったらだいたい似たような結果になるだろう。

 と云うわけで、今回はスペランカーの死にやすさにスポットを当ててみよう。まあ今更だが、どれだけ死にやすいかの目安としてとにかく死亡例を列挙する。だいたい自分の身長の高さを足から落ちて即死。下り坂を降りながらジャンプして着地して即死。なんかよく判らん毒ガスに触って即死(←ガスマスクとか持ってないのか)。なんかよくわからんおばけに触って即死。自分で仕掛けたダイナマイトの爆風で即死などなど、とにかくこの主人公、生存率の低さでマンボウの卵に勝るとも劣らない。しかもその死に方が情けないのなんの、世界情けない死に方コンテストに出場したら間違いなく入賞できるような素敵な死に様の連発である。ちなみに現実でそんなコンテストあったら優勝は「トランペット吹いてる最中にあんまりに息を詰めすぎて頭の血管が切れて死亡した男」(実話らしい)だと思う。

 エド「巷では、実は彼は病気の治療に必要な莫大な資金を得るために生命維持装置背負って洞窟を彷徨ってるのですぐ死ぬのだとか、実は彼はピラミッドの呪いでこんなんなってソレを解くために探検してるのだがつい健康だった頃の感覚でイタリア系ひげブラザーズのように行動するためすぐ死ぬのだとか、言われてみればなるほど納得できる理由が幾つもあります」
 ジョ「いや…納得できるか…?」

 できるさ!! と云うか、そうも思わねばだいたいこの男なんで死ねるのだ。もはや洞窟探険以前にそこに着くまでの飛行機の揺れで死んだりくしゃみの拍子に死んだり和田アキ子の声で死んだりと幾らでも死ねそうである。たとえば彼はコウモリの糞に当たっただけで即死できる素敵な体質なのだが、ならばその頭部を守るヘルメットはいったい何のためにあるのか。コウモリの糞を防御できないようなヘルメットがいったい何を防御するというのだ。


じゃあヘルメット意味ないじゃん…。



 かようにスペランカーは死にまくる。だいたいいちばんまっとうな死に方が時間切れ死亡である(劇中では酸素切れ扱い)。たいていそんなんなる前に充分余裕で死ねるが、しかしこれ以外で普通の人間はあまり即死できまい。

 情けない死に様と言えば、「たけしの挑戦状」では自宅に帰っただけで何故か家族によってたかって殴られて死ねたり、前回の「ミシシッピー殺人事件」では豪華客船の船室の落とし穴で即死できたりと、他にも情けない死に方コンテストにエントリーできそうな死に様は多いが、やっぱりトップは「スペランカー」であろう。およそ幾千幾万のゲームの史上に今なお燦然と輝き続けるゲーム「スペランカー」。

 エド「やー、死に方ひとつでこんなネタにあふれるゲームも他にないですよねー。というわけで今回はここまでです。なお、次回で第一部終了になります」
 ジョ「なにィもうネタ切れかッ!?」

 いや別にネタ切れでなくて「カオスシード」体験記やりたいので。ソレにちょうど1クール(3ヶ月)13話だし。


ひとつマエゲーム雑談記ひとつアト

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