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−−パート5:パーマストンノース編−−



 パーマストンノース。ニュージーランド第7の都市…とはいえ人口10万人にも満たない小都市である。今回はこの街のステキな魅力を余すとこなく書いていこう…とちょっと思ったが、そんなんだらだら、今日もよくだらています(←何語や)と書いてもあんまり面白くないような気がするので、やっぱりいつものようにひねくれ視点で。
 だいたいそんな一般的な観光ガイドを期待してコレを読んでる人間はまず居ないハズ。居たとしたら人間でないか、でなければさてはそこの君、おそらくそこらのサーチエンジンから間違えて来てしまったんでは? あとどうでもいいが「…から来た…」と云う言葉を書くときいつも「カラキタイ族」と云う謎の言葉が頭をよぎるのだが、筆者、前世でそんな民族に出会ったことでもあるのだろうか。とにかく、じっちゃんの名にかけて謎は全て解かねばなるまい!!

−−以下再現ドラマby江戸川少年(←金田一じゃなかったのか)−−

 被害者の北万代ジョン作(きたばんだい・じょんさく/プライバシー保護のため仮名)はパーマストンノースに留学することになり、出立前に現地のおいしいもんじゃ焼きの喰える店でも調べようと容疑者のサーチ猿人(さーち・えんじん/日系インド人/仮名)に依頼したのさ。おそらくここでどきどきキーワードの「パーマストンノース」と「おいしいもんじゃ焼き」をサーチ猿人に伝えたんだろう。
 そしてそのサーチ猿人のずさんな探し方に加え(ニュージーランドに行くのにおいしいもんじゃ焼きを期待するこの男に原因があるような気もしますが、判りやすくするためにあえてそう設定しております)、かように相反する、例えるならアルジェリアとナイジェリアの様なキーワードから導き出される物好きなサイトなどはいかにネットの海の男ヒロシといえどもここくらいしか見付からないであろう。つまりこの事件は彼自身の迂闊さの引き起こした事件とも言える。(完)。


 ってな訳で、えらい長い前フリだったが、真面目かつ有意義なニュージーランド観光ガイドを期待してここに来た君には悪いが、もうハズレもハズレの大ハズレ、フレンドパークの床に名前貼られるorさんざん引っ張ったみのもんたに情けない顔されるくらいのハズレである。まあ袖擦り合うも多生の縁ってことで、もしお暇なら読んでゆかれるとなんかニュージーランドを斜め右上から俯瞰した気分になってお得です。あとは真正面から見れるサイトに行くだけさ!! ちなみにパーマストンノースで美味しいもんじゃ焼きが食べられる場所はたぶんありません。

セントラルパーク。  で、ようやっと本題だが、筆者から見たパーマストンノース…略記してパーミィの話しである。パーミィと云うと実にポエミィなかんじだが、コレは実際に使用されている愛称で、ちょうど幕張をマックと呼んだり練馬をネリーと呼んだり新潟をリュートと呼んだりするようなものだ(←誰が呼んでるのか)。ちなみに新潟=柳都(リュート)って言い方はマジ。でも日常生活で聞いたこと無い。

 左の写真はパーマストンノースのセントラルパークのなんかの銅像。傾いて見えるけど単に写真が傾いてるだけで実物はたぶん大丈夫です。



 ・パーミィ観光ガイド1:2ドルショップ(←どの辺が観光)。

 日本の100円ショップに相当する廉価ショップで、中身も日本のソレとたいして変わらない。観光に来たらぜひここで、どうでもいい連中への土産を存分に買うが良いだろう!! いやー実は割とオフレコなのだが筆者、義理の土産などに金使いたくないので、これ幸いに「NEW ZEALAND」と書いてあるキーホルダーや「NEW ZWALAND」と書いてあるボールペンや「NEW ZEALAND」と書いてあるコースターを買いまくってしまった。

 ・パーミィ観光ガイド2:ホビーショップ。

 そう、そんな店もこの街には一件だけ存在した。おそらくこの街のマニア連中の溜まり場であろう!!(←やな場所)当時流行ってたカードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング」のバラ売りや、良く判らんボックスTRPGやらアメコミのポスターやらフィギュアやら、実に豊富な品揃えであった。あと日本マンガの英訳版もこれがけっこうあるもので、「めぞん一刻」とか「タッチ」とか、ビミョーに古いものしかなかったが、他に「らんま1/2」の9巻(日本語版)だけなんか置いてあった。筆者もアメリカ産ながら画風が和風っぽいと云う実に得体の知れないマンガを購入。

 ・パーミィ観光ガイド3:怪しい店。

 いや…いかにも魔術的と云うか、「To Heart」の来栖川センパイが居着いていそうな店なのだが、これがまた得体の知れないブツを置いてあるのなんの。詳しく語ると召喚されたインプでも飛んで来そうなんで書かないが、まあ異国に居てそんな店にひとりで入る筆者自体やっぱ怪しいので大丈夫であろう(…)。もしかしたら妙な燭台とか妙な人形とか妙なお香とか妙な宝石とかが置いてあるだけの普通のファンシーショップだったのかもしれないさ!!

 ・パーミィ観光ガイド4:中古ショップ。

 これバスのセントラルステーションの前にあるんで、乗り換えの待ち時間に毎日のように覗いてたのだが、何でもありのこの店は見ているだけで面白かった。机やら楽器やらアクセサリやら。しかし筆者の目を引いたのは案の定というか当然というか、ゲームである。日本ではもう化石クラスのメガドライブやファミコンから、当時現役のサターンまでずらりと並んだ洋モノソフト。取り立ててプレミアソフトは無かったので手は出さなかったが、そいや当時大流行のたまごっちの類似品まであった。ちなみに「大流行」は「たまごっち」でなく「類似品」にかかるので注意されたい。ちなみにたまごっち自体は既に何処でも買えた頃で、後にバンダイの大量在庫となることはまだ誰も知らなかった、そんな微妙な時期である。
 しかしこのパチモノの一種、いかにもメイドイン中国なカンジの日本製品(…)で、ペンギンのゲームらしいのだが、そのキャッチコピーが「私は南極が来る!!」…「私は南極から来た!!」と云いたいらしいのだが、日本じゃないのをいいことに、日本人が意味を取れない日本語で解説しないで欲しい。つい知人と一緒に爆笑して買いかけてしまったじゃないか!? …はっもしやそこまで計算していたのか!?(←違うと思う)

 ・パーミィ観光ガイド5:サイエンスセンター。

 ようやく観光ガイドっぽい舞台だが、しかし「サイエンスセンター」。やはりこの手の公共建築物のネーミングセンスは世界中何処でも同レベルなのだろうか。人類みな兄弟であるとよく判る。どっか科学館に「松戸サイエンティストセンター」とか「学習と科学館」(←筆者は『科学』派だった)とか「王子様の部屋」とか名付けるグッドセンス扇子な国はないのだろうか。あったらあったでなんかいやんかもだけど。
 ここに行ったときは、隣に住んでるゲイルの姉のジェニファー&そのジェニファー家にホームステイしてる同級生&筆者の3人で行ったのだが、よく考えたらこんなん日本で見てもアメリカで見てもウガンダで見てもおんなじでは…?と思えるような科学的な展示物の数々が所広し(←広いんかい)と並んでいた。ソレはもう静電気玉(正式名称不明。触るとぶぅーんとくるアレ)とか雷玉(正式名称不明。硝子のボールのなかで紫電が光ってて、外から撫でると放電が追ってくるやつ)とかそんなんばかり。やっぱり人類みな兄弟である。
 と云え、科学の発展の流れを紹介する形で展示されていた昔の白黒映画はそれなりに面白かった。映写機黎明期のフィルムだろうか、現在では絶滅してしまったモアやドードー鳥が大地を駆る姿が映っている!!(←そんな古い映画があるか)…とまあ、そんな錯覚を起こしそうなくらい古い古い映画。そういえば当時の映画は物語ではなく、ただの記録フィルムで、それこそ駅舎から出てくる人間の群れとかだったと云うから、これもそれなのかもしれない。

 そのモア、全長4メートルもあるばかでかい鳥…なんかもうただの進化の行き詰まりなのだが、それの骨格模型が展示されていたのは意外だった。ケースの中に佇むソレは確かに大きく、こんなんが羊同様に現代社会に生きてて、街中をかっぽかっぽと闊歩してスーパーに買い物にでも来たらさぞ大変である。いやなんぼニュージーランドでも街中に羊は居ないし、スーパーに買い物にもたぶん来ないと思うから、生き残っててもモアは田舎暮らしかもしれないが(似たような鳥で2メートルくらいのエミューは今でも生きてる)。

 あとはキウイの剥製とか。ニュージーランドと云えばキウイだが、おいそれと実物を見られるようなもんではないのであった。そこのスーパーで売ってるやんとか言い掛かり付けないで欲しい、鳥の方のキウイである。果物のキウイが剥製になってたらソレはソレで興味深いが(←ただのドライフルーツです)。
 筆者も行く前は「キウイがそこらの芝生を歩いてるのだろうか?」とか思っていたのだが、これが実は保護動物だか何だかで、そこらの芝生には居なかった。後述の鳥&植物園にも居なかったから、これはもうヒバゴンとかイッシーとかクッシーとかモッシーとかのレベルであろう!!(←違います)まあ日本で云う朱鷺に当たるだろうか。ちなみにキウイの大きさはニワトリと余り変わらず、東京銘菓のひよこをそのまま巨大化してくちばしを伸ばしたようなイキモノである。

 ・パーミィ観光ガイド6:鳥&植物園。

 これパーミィ市内じゃなかったかも。でもまあそこまで遠くもない場所にあって、休日にゲイルに連れられて行ったのだった。なんかみょーに巨大な羊歯とか、パイナップルをそのまま巨大にしたような木とか、背中を見せると動きそうな触手垂らしたモノとか、いかにも南国なかんじの植物で溢れていた。いや確かにニュージーランドは南も南、南極にほど近い国なのだが…緯度は日本と変わらないのに何故にこうも南国っぽいのだ。

 鳥の方はフクロウとか変な南国っぽい鳥とか、そんなんだけだった。なんかこのフクロウも珍しいらしいが、そのフクロウ小屋に入るとき、カメラのフラッシュは焚くなとか大きな音を出すなと云われ、そんな貴重品種なのかとドキドキしながら入ったら、ヤツは寝ていた。ほーとか鳴いてくれても良いだろうに。君ももう少しエンターテインメントと云うモノを考えねばエリマキトカゲの様にすぐお払い箱であろう?


 …とまあ、我らがパーマストンノースはこんな所であった…とか云うとパーミィの住人から石投げられそうなのであまり鵜呑みにしたり告げ口したりしないように。

 そいや、街のあっちこっちにブックポストってのがあって、図書館に行かなくてもそこに本を入れると返却できるってのは便利だと思う。筆者も以前図書館でバイトしてたことがあるのだが、普通にやっててさえ回収・配架作業は大変さなのだ。ソレを考えると実に素晴らしいと思う。


ヒトツマエヒトツアト

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