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−−パート４：アクティビティ編−−
アクティビティ（activity）は「活動」とかそんな意味で、ここでは「ニュージーランドの文化その他に親しむための課外活動」ってことなのだが、まあ要はレクリエーションのようなものである。前回のヴィジットと違うのは自分が参加するってとこ。この担当者がいかにも「ハカセ」な顔なので（お茶の水博士の髪型・色）、みんなからハカセハカセと呼ばれていた。ちなみに筆者は結局ハカセの本名知らなかった（…）。
８月29日（金）。乗馬。
別に日本でも馬くらい乗れるような気がするのだが。まあ筆者自身は乗ったこと無いので期待バリバリであった…が、その日は風が吹き小雨ぱらつく実に不穏な天気だった。風と小雨の中、おうまさんに乗ってただ牧場一周歩くだけ、という単調なアトラクションだが、何しろニュージーランドである。その牧場の広さがシャレにならない。かくして風邪引きだけが増えることになった…。
そう、風邪引き。真夏の日本から真冬のニュージーランドに来ただけでも貧弱貧弱ゥな女の子たちはこの一週間でほぼ全滅状態だったのに、ソレに加えてこのアクティビティがまた大自然を相手にセメント的に屋外でやるのばかりなのだ。って云うか屋内でなんかした記憶がほとんど無いのだが。そんな調子なので結局、風邪引きは増加する一方、悪化する一方、進化する一方（←何処に）であった。
なお一ヶ月の滞在期間中、風邪を引かなかったのは実にひとりだけであった。ちなみに筆者である。なんかこう「バカは風邪をひかない」と云う素敵な諺を実証しているような気がする。
９月９日（火）ゴルフ。
…いやだからそんなもん、わざわざ飛行機で１３時間もかけて地球の裏側に来なくてもうちのアパートから歩いて２分の打ちっ放しゴルフ場でできるじゃあないか！？ その気になればアパートの屋上ででもぱっこんぱっこん打って神成さんちの窓ガラス割ることもできるだろうに、何が哀しくてニュージーランド来てまでゴルフ。わいは猿か。
…とまあ、その辺をもう少しマイルド＆ソフトにアクティビティ担当のハカセに言っておいた。いやお別れパーティの時にハカセに「アクティビティでは何がいちばんつまらなかった？」と実にストレートに質問されたので素直に答えたのだが、このストレートさがさすが外国人である。であればやはり答えはストレートでなければなるまい。「ぼくはストレートです！！」と（←違う）。
あ、ゴルフ自体は別にフツーでした。ちと雨降ってたけど。
９月10日（水）。ジェットボート。
ニュージーランドに今なお残る大自然の川をずばーっと走り抜けるアレである。なんか後日、南島のクライストチャーチで日本人観光客を乗せたのが事故起こしたそうだが、当時はそんな情報はなかったのでとにかく楽しかった。…のだが、その日も天気は小雨ぱらつく曇り空だった。って云うか、課外活動の日に限って晴れた日が全くなかったのはなにか、誰か雨男か雨女が居るのかこのパーティー（←真冬にあんまり好天を期待してはいけません）。加えてボート乗ってると当然飛んでくる水飛沫が、冷たいとか云う感触をマッハで通り越してもはや痛かったが、それにしても川から見上げる峡谷の綺麗さときたら抜群であった。
あと当然だが、風邪引き連中は更に悪化への一途を辿るハメになる。
９月15日（月）。カヤック。
カヌーと云った方が通りがいいかもしれないが、これもまたニュージーランドの自然を生かしすぎるくらいにイカした…って云うか、なんだろう、「あんたソレは真冬にやるもんじゃねーだろ！？」と言いたくなるアクティビティばっか連続するのは筆者の気のせいだろうか。それともニュージーランドではこういうのはバリバリのウィンタースポーツなのか。これをハカセに聞きたかったのだが、ついぞ機会が無かった。しかしジェットボートもカヤックも実は悪天候で一度は延期になってたので、私見だが、おそらくウィンタースポーツとしてもバリバリまではいかない、バリハくらいのレベルかと思う（←どんなレベル）。
ともあれカヤックは、まず艀の上で準備し、そのまんままっすぐ池に落ちて入水。落差５０センチほどもあるのだが、この時点では誰もひっくり返らなかった所を見るとどうもこれが普通のやり方らしい。で、白鳥や黒い白鳥（正式名称知らないんでこう表現したらみなに笑われた）がぱたぱた泳いでる脇で、「オール動かせば進むのさ！！」と、実にアバウトに動かし方を教わり、じゃあと云うことでみなで鬼ごっこをすることになる。ガキという無かれ、大自然の中では人は皆子供なのだよ（←詩人？）。
結果。ふたり水没。
なお風邪引き連中は案の定、更に悪化。
アクティビティは以上だった。これが他の留学先だともっとバリエーションに富んでたりするのだが、まあ遊びに行った訳ではないのでそんなんはどうでも良いのだ！！ いや負け惜しみでなく（…）。
ちなみにヴィジット、アクティビティの他に「オプショナルツアー」と云うものもあった。まあやることはアクティビティと同じようなものなのだが、「選択可能なツアー」…要は行きたい人だけが別料金で参加する企画で、各留学先それぞれに用意されていた。
…のだが、我らがマッセー班には実に「うなぎ釣り（＄40）」ただひとつしかなかったのである！！ いやマジ。冗談でも何でも無く、唯一「うなぎ釣り（＄40）」。しかもソレ、出発直前になってなんかボツになったので、結局筆者たちは選択の余地が全くないままに全日程を終えることになった。まあオプショナルツアーはたいがい休日に行われたので、参加しない方がホストファミリーと一緒に時間を過ごせることになる。どっちが楽しいかは人それぞれだが、筆者はホストと一緒の方が良いと思う。こっちはマジで本音（←じゃあ上はやっぱり負け惜しみかい）。
ちなみにここで他の留学先のアクティビティ＆オプショナルを幾つか見てみよう。
・ウーロンゴン……ブルーマウンテン。ワイルドライフパーク。キャンベラに遊びに行く。
・メルボルン……美術館。ワイナリー見学。ブッシュ旅行。
・ジョージタウン……スミソニアン博物館とかメジャーリーグ観戦とか…て云うか、場所自体観光地。
・カリフォルニア……ラスベガス。ハリウッド。ディズニーランド。グランドキャニオン。ユニバーサルスタジオ。マジックマウンテン。シーワールド。
などなど。んでもってその横に、
・マッセー……うなぎ釣り。
…ソレだけである。まあ良い、フッ所詮ハリウッドなど行って喜んでいる連中にこの大自然の素晴らしさは判らんのだよォー！？（…）
▲ヒトツマエ■文■ヒトツアト▼
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