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第22話「天使をやめないで」


 さてバトル後。早速ユルカとリニアを追おうとする3人を呼び止める声に振りかえれば奴がいた。ソシエテ局長ホワイトヘッド。あとカルカーノとチェイン。しかし何時の間に仲良くなったのかカルカーノとホワイトヘッド。実はルパンと銭形警部みたいなものか。ともあれホワイトヘッド、合体ロボットチームに必ずひとりはいてピンチとなると何時の間にか伏線もなくこんなこともあろうかと開発しておいた新兵器を持って登場する博士のように、
 「やっとるようじゃのマグくん!」
 「何ィ!? あの素敵に無敵な最強ダンジョンを抜けてきたってのか!!(←お前が作ったのか)ていうかじいさんあんた怪我は。推定死亡時刻午前3〜4時で(←死んでません)推定救出時刻午前8時の、この数時間ちっとも動けなかった程の怪我なのに何でいきなりまにょまにょ動いてるん!?

 しかし何その擬音。まあきっと死人も立ち上がる秘薬っていうか既に麻薬とか劇薬とか火薬の範疇じゃないかと思われる例の薬「スペシャルバイパー」でも使って復活し、あとダンジョンはカルカーノとチェインもいるから何とかなったのであろう。

 処でこの辺のアリバイもとい時間推移、よく判らないのは前も書いたとおりなので余り気にせぬように。タイムテーブルを作ると、昨日の夜にリニアとユルカはホテルのバルコニーに居て、その後丑三つ時〜早朝にソシエテに向かったのをチェインが目撃している。グレが5時に起きてオカリナを発見したとしても、3人がソシエテに着いた後パインビレッジに行って来たことを考えれば早くても数時間、でダンジョンを抜けてきたことを考えると今は昼過ぎくらいと思われる。さあ真犯人はいったい!? 君の挑戦を待つ!!

 「…いや一昔前に雑誌でやってた懸賞付き推理マンガなんかやってる場合じゃあないって。で、なんかくれるのじいさん。いつでもどこでも倉庫と手持ちのアイテムが交換できるその名も「とりよせバッグ」とか、グレが回復弾使えるようになる銃とか、あと純粋に現金30万と云わず100万ディナールとか
 「そんな物はやれんが、便利だろうと思ってな」と、ホワイトヘッドは何か妙な物を床に置く。
 「ふふふ、ソシエテと行き来できるトランスポーターを持ってきたのじゃよ。ここに置いておくからの」
 「あっ…ちっちと待って! そんな便利なもん、携帯できるんだったら何もわざわざ置かんと『脱出香炉』代わりに持ち運びたいよ!? 持って行っていい?」

 だが既に設置されているためどうにも動かせそうにない。これはアレか、「バロック」の文様のように一度設置するともう拾えないと云う訳か。いやでも「バロック」の文様、なんで拾えないのかよく判らない。実は背負ってる天使銃のせいでしゃがんだり前屈したりできなくて足で拾うしかないから、とっかかりがない文様(表置き)は拾えないとか云うのだろうか。道理で裏置きもたまに拾えなかったりする訳である(←信じぬように)。

 「おのれ素敵に要らんことばっかりしよるなこのじいさん…」
 「それはそうと話しは何の脈絡もなく変わるが、前回が『新・第20話』なら今回はいったい何話じゃよ? あふれる知的好奇心ゆえかこれが気になって気になって」

 気にしないように。てな訳でパーティはさしあたりこのままマグ・グレ・ペッパーで先を急ぐことにする。行くは最上階、空見える屋上に待つふたり!! 以下あと2、3話くらいで終わるか判らんけどとにかく次回!!


 「そういえばグレの最強武器『天使銃』ってやっぱりアレなんだろうかブルブル。装備するときっとグレ呪われて、ダンジョン入る度になんか妙な虫がおわあおわあ云いながら飛んでくる幻覚に悩まされるようになるから気を付けてな?
 「ずいぶん具体的な忠告ですな…」


詳しくは『バロック』しましょー


ひとつマエエヴォひとつアト

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