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第20話「vsユルカ!!」
「もう15階か…ここにセーブポイントがあるってことは、いい加減ゴール近いなッ!?」
「しかし第12話の坊っちゃんの理屈から云えば、ここは25階はあるのでは?」
「いやあの理屈は4回目のダンジョン(カルカーノんち)が地下3階止まりだったんでもうボツ! だいだいこの調子で25階も普通に戦ってたらレベルが70近くまで上がってしまうからそれはあり得ないさ!?(←いやな憶測)」
ところがあるのだこれが25階。このパーティは「脱出香炉」買う金がない余りになるべく戦わないようにしていたのでまだ40レベル台なのだが、実際普通に戦っていたらもう50何レベルにはなっていただろう。そう、これが後々響くのだ。
ともあれ25階はまだまだ後の話し。今は16階、階段を上ると同時に通路の向こうから歩いてくるのはユルカ。リニアはどうしたと聞くと、既に扉の向こうに行ったと云う。彼の云うに、伝説のサイフレームエヴォルシアの真の姿に戻るために。
「ここまで来て邪魔をされたくはない。時間を稼がせてもらうよ」
そんな訳で(←上からつながってないやん)戦闘開始である!! 例によっていつもの如くまずグレのドーピングでマグを廃人にもとい強化人間にしてタコ殴り、そしてペッパーは回復に専念、これで楽勝さっ!?…と考えていたのだが。
「フッ…」
いきなりユルカに先制を許してしまう。それでユルカの攻撃がこれがまだ泣くほど強い「天変地異」。その名の通り地震雷火事親父が所狭しと飛び回るメルヒェンな必殺技で(←信じないように)、一撃でパーティ全員HPを半分以上削られてしまう。
「まずいわ回復が間に合わない!」
「いやペッパー安心しろ! ここまで力に差がありすぎると云うことはきっとアレだ、RPGにありがちな『強制敗北したのちリベンジ』ってやつ!! きっと序盤に会って『他愛もない。この程度ではあのお方(←誰)が手を下すまでもないなッ』とか云ってパーティ放置しといて、んでいつの間にかレベル追い越されてた終盤の再戦であっさり負ける哀しき中間管理職のッ!!」
「なんかちっとも説得力無いですぞ坊っちゃん!? ああしかもまた向こうの攻撃!!」
かくして数ターン持たずに全滅。くてんと倒れるマグと、それを見下ろすユルカ。
「強すぎ…こんなんに勝てるの…?」
「大丈夫、きっとこの後場面が反転して『気が付くとそこには誰も居なかった』とか…」
とか考えているうちに画面が反転、そして出てきた文字は。
ゲームオーバー。
「…何ィーッ!? まじかおいじゃあコイツ本当に倒さなきゃなの!?…っは? 夢か?」
「すごいリアルな夢だったけど、そうよね夢よね!? プレイ時間も増えてないし(註:ゲームオーバー後スタート画面からロードし直したからです)」
気が付くとそこには誰も居なかった…もとい、ユルカ戦の直前の15階でセーブした場所で、3人はぽつんと佇んでいた。
「理由は知らないがこのまま16階に上がるととても不幸なことがオレらに降りかかりそうな気がしまくって大変なんだ!! なので少しレベルアップしたいと思う」
「脱出香炉」が不安だが、仕方ない判断であろう。ちくしょう全滅は初体験だぜ。これはボス戦だからソシエテ救助隊も来ないし(←初体験の癖に詳しいやつ)、いきなりゲームオーバー画面出たときにはどうしようかと思いましたが、セーブしておいてヨカッタネ(体験談:Kさん)。
後で判ったのだが、敗因は単にレベルが低すぎただけでなく、装備も悪かったのだった。装備はまあ仕方ないとしても、このパーティ、前作から通して見かけた敵は即殲滅、逃げたり避けたりはちっともしなかったためレベルがどかどか上がって、ゆえにこれまであれだけボスに貧弱貧弱ゥ云って来れたのだが、今回のこのラストダンジョン、逃げまくっていたためレベルがちっとも上がらなかったのだ。
「おのれ…このままで済むと思うなよユルカ!?」
「まるでこちらが悪役ですな…」
てな訳で以下次回!! 復讐の鬼と化した3人の行く末とは!?
▲ひとつマエ■エヴォ■ひとつアト▼
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