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第13話「ミッション:インポッシブル?」


 さてマグたち3人が落ちると、すぐに床は元通りに戻る。
 「…やっと落ちたか。まあ死なれちゃかなわんからお前ら、気付かれんようにアイテム置いといてやれや」
 なんだかんだ云ってカルカーノ、悪いやつではないらしい。その証拠にアイテム、腐るほど手に入る。そう、手には入るのだが。


親の心子知らず?



 なんだかんだ云ってカルカーノ、ニーナさんとタメ張れるほどの性格いい人かもしれない。

 さて着きましたるは地下3階、行方何処とも知れぬ深い闇の中。
 「おーいてえ。いきなり地上2階あたりから地下3階まで落とすなんてギャグキャラじゃなきゃ即死んでるって絶対!!

 自分で言うなよ。

 ともあれここから脱出するのが当面の課題らしい。
 「まあいい、こっちはクリプト迷宮での教訓を生かしてちゃんと『脱出香炉』持ってるのだ。とっとと脱出するぜ! ムゥン念力集中ッ!!(←比較的正しくない使い方。使用上の注意はよく読みましょう)…およ?」
 「……つかえないね……」
 そうなのだ。せっかくの脱出香炉がうんともすんともギニャーとも云わない。そりゃあアイテム説明に「使えないとこもある」みたいなことが書いてあるのだが…つまり、ここからは自力で脱出するしかないということであり、といってなんぼいい人カルカーノだって素直に脱出させちゃあくれないはずである。ということは。

 「ギャワー!? ちちちちと待って、これは一大事ですよペッパーさん!!」
 「そうね、途中で街に戻れないとなると辛いわよね」
 「違う!! このまま行くと『ミッション達成時にペッパーと一緒』という事実がどかんと報奨金の分け前を削るんだ! ええいもうここでパーティ解散!!」

 できません。まあ前作から今まで一度も分け前を払ってなかったツケが今まさに回ってきたのだろう。かくして報奨金減額の恐怖におびえ半ばあきらめ、探索開始である。少し行くとなんか鍵がかかった扉で先に進めないので、後回しにして2階への梯子を登る。

 と、ほどなくして「盗賊のアジトマップ」を入手。
 「…なんでこう判りやすいとこにアジトの全体図が…? いやこれはきっと罠、古代ギリシアの科学者たちが想像で描いたようないかす地図に決まってる!!」

 じゃあなんで画面下にオートマップが表示されるのか。きっとこれもカルカーノの粋な計らいであろう。素直になれない君に乾杯。


 まあマップ見る限りさして広くはないし、どうやら鍵の扉さえ開けば脱出できそうである。
 「となれば探すべきは鍵! 基本は植木鉢の下とかポストの中とか犬小屋のひさし!!」(←それは空き巣の知識だろう…
 「でも、鍵って小さいわよね。それをこの迷宮から探せと? だいたい鍵が置いてなかったらもう出られないじゃない」
 「大丈夫お約束さっ! きっとどっかの宝箱ん中に鍵が入ってるって絶対!!」

 そういうことはゲームの登場人物が悟ってはいけないのだが。まあ盗賊とか誤って落ちたとき(なんせ居間のど真ん中に落とし穴だ)鍵がないと困るので、どっかにはあるだろう。なもんで、順繰りに部屋をチェックしていくことになる。

 「そういや出掛けにニーナさんが、『ペッパーさんになんか聞いた?』とか言ってたけど、なんかあったん?」
 「あー、こないだ一緒にお酒飲んだ時のことね。酔っぱらうとあの人脱ぎだすのよー」
 「何ィーッ!? なんでその場にオレが居ないッ!!」(←筆者の心の叫び)
 なんか衝撃の事実である。しかし、
 「言わないでって約束だったんだけどねー。まあいいか」

 いいのかおい。相手はあのニーナさんなのにである。実はこの話し、酒場のマスターやウェイトレスからも多面的な感想を聞けるのだが、誰も彼もヒミツのハズなのを平気で口にしている。なんかそのうちソシエテから謎の黒服が差し向けられた上ペンライトみたいな妙なブツで記憶を操作されそうである。

 てなわけで鍵は発見、さあ行く先に待つ物とは! そしてユルカの目的とは!? 以下次回、盗賊の罠編最終回に続く!!


ひとつマエエヴォひとつアト

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