トップ更新履歴リンク

第11話「vs変なロボットR!!」


 やって来ましたクリプト迷宮最深部。例によってグレを仲間に加え、ボス戦へと向かう。
 「いやしかし、直接最深部に乗り込めるなんて便利な世の中になったもんだ」

 そう、前作では一度ダンジョンから抜けると到達したフロアより2階浅いフロアより浅いフロアからしか入れない…などと云うと実に判りにくく混乱を誘いそうな説明だが、わざとなのであまり頭に血を昇らせて考え込まぬように。簡単に云うと(←初めからそうしろ)、ダンジョンを脱出したときに居たフロアの2階前までならどこからでも再挑戦できたのだが、今作では更に便利になり、到達したフロアから即やり直せるようになったのである。そりゃあ前作の、入る度に宝箱がどこからともなくにょろにょろ湧いて出てくるランダムダンジョンと違い、固定ダンジョンである今作では、よしんば2階前からやり直しても復活してるのはモンスターとトラップのみ。なんやもう、ひとり一殺といえ曲がりなりにも一度倒したモンスターが居なくなる「カイの冒険」(『ドルアーガの塔』の続編。ていうか若年層には『ドルアーガの塔』自体に解説が必要な気もする)とどちらが切ないかと云うほどである。


 さてクリプト迷宮のボス。タンクな下半身でぎちぎち動き、上半身は砲塔の手とUFOキャッチャーな手をそれぞれ持ったロボットだった。

 「なんか昔のガンダムに出てきそうなやつだなッ!! ハッこんな旧式弱いに決まってるもう既にオレが決めた!!」
 「しかし油断大敵ですぞ坊っちゃん」

 ホントに弱かった。

 「…なんでだろな? 前作から思ったがボスのこの弱さ、もしかしてレベル上げすぎなのかオレら? 全滅どころか戦闘不能になったこと…は、前作であったっけ一度」
 日記では書かれていないが、これまでの冒険でこのパーティで戦闘不能になったのはただの一度、前作クリア後にヒエノドンの牙(加工後、命中率UPアイテムになる)やブルムベアの爪(加工後、攻撃力UPアイテムになる)を奪いまくってリニアのステータスアップだぜひゃほうという、なんかもうアフリカの大地で日な日な(←夜は怖い)象牙狩りまくる密猟者のようなことをするために行ったシェイズ遺跡の20何階かで踏んだ敵出現トラップで降ってきたミルスキーに不意打ちの集中攻撃されたペッパーだけである。ありゃあ怖かった。

 そんなんなので「レッドバイパー」(棺桶に片足突っ込んだ老人もヒャハハと笑いながら走り出すと云う凄い…っていうかそんなん陸上界に持ち込んだらきっと永久追放だろういかす薬)や「スペシャルバイパー」(棺桶に両足突っ込んだ死人も立ち上がると云う凄い…っていうかそんなん売られたらさぞ墓場や病院や森の中の古い井戸が楽しいことになるだろう嫌な薬)は手に入れた片端から売り払っている程のこのパーティ、果たして普通なのか。ご意見お待ちしております。宛先はこちら。抽選で一名様に不敵なプレゼントが用意してありません


 さてソシエテはホワイトヘッド首席の部屋、例によってクリア後にゲットしたなんとか云う珠を渡し、報酬を貰ってホテルへと帰る。
 「いやこれで4日目か。なんか毎日探索する階が増えてるのに、クリアにかかる時間は同じって経済的(?)だよな!」
 「……そうなの……?」

 そう、一日で一ミッション、それで帰ってくると夕方である。そりゃもうプレイ時間で云えば特に今回は「真冬のヒステリー! 出たいのに出られない恐怖の迷宮!!」事件でなんかもう泣きたくなるほどロングだぜな時間がかかった気もするが、ゲーム内時間は1日であった。


 夜のベランダ、誰かを待っているようなリニアに、マグが怪訝な顔で問うに。
 「……私…待ってるのかもしれない……」
 「待ってる?」(こんな夜更けに他に入り口もないベランダでいったいどんな姿をした誰を待つというのか…?)(←マグの心の疑問


まあリニアだし。



 ともあれ、友達。「リニアの友達なら、オレの友達だ」などと云うマグ。平和な時間。今は、まだそんな時間だった。


ひとつマエエヴォひとつアト

トップ更新履歴リンク
inserted by FC2 system