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最終話「vs蛾!!」
「おいマグ! なんだこの投げ槍で世界新記録出せそうなタイトルは!?」
「いや…一応最終回という事で、それらしいタイトルを考えたんだが…気に入らないか?」
気に入るも入らんも何も、どの辺が最終回らしいタイトルなのか。
…という訳で、唐突ですが最終回です。いやホント、そろそろネタが無いんですよ、さすがに。
しかし! しかしである!! 奇特にも危篤でもこのページ読んでいる人ならとうにご存じのように! 先日ついに「アレ」が発表されたのだ!! さあマグくん!!
「もちろん知ってるぜ! 『バロック』プレステ版だ!! 皆買え!!」
「……」(←お約束のギャグに対する褪めた反応のリニア)
「バロック」は筆者、プレステ持ってないけど品切れ怖いから早めに買う…じゃなくて、そう、「神機世界エヴォリューション2−−遠い約束−−」である!! そんな理由から、この「エヴォエヴォ日記」もいつか「エヴォ2エヴォ2日記」(仮称)として帰ってくるまで、しばしの休筆をすることになりました。長年のご愛顧に感謝します。
さて灼熱のシェイオル遺跡。例によって中層を過ぎる頃に、辺りの様子が一変した。先刻までの「溶岩の湖に橋」というダイハードな世界から一転、ちゃんとした密閉空間の連続である。所々床が赤熱している以外は普通の遺跡っぽい。
「よし。余ってるし、ここは『サーモサーチ』で敵の位置を把握しよう」
「サーモサーチ」とは、その名の通り生物の放つ赤外線でモンスターの位置を探知する事のできるアイテムである。このモンスター連中、寂しがりやさんが多いのか、ときたま一部屋に何グループも平気でひしめいていて、いったい部屋の広さを考えるとタコ部屋もかくやという状況だが、あまり気にせぬよう。ともあれ。
「…ねぇ、それ使っても周りの温度の方が高いんじゃないの?」
ペッパーがもっともなご意見。赤外線サーチというものは、当然温度が高いものほどくっきりはっきり感知できるわけで。シェイズ遺跡とかならともかく、高熱のこの遺跡では生物の体温など焼け石に芋。
「でも何故かほらこの通りくっきりはっきり!! 科学って不思議だねっ!!」
…どうもあまり深くは考えない方が良いらしい。
さくさく行こう。最深部である(←さくさく行き過ぎ)。例によってペッパーを外し、加えるは無報酬年中無休労働者グレ。そして、ここ灼熱の遺跡のボスは!! 数メートルはあろうかという巨大な蛾だった!! 所詮昆虫は外骨格生物だから余り大きく育つと自分の躰を支えられないなどという科学的意見は却下!! きっとこの巨体からくる熱効率の悪さを補うために火山遺跡の最深部に棲息するのだろう。
「まさか!! こりゃあ伝説のモ●ラ!?」
「……」(←言うと思っていたリニア)
その名も偉大な「パンナムアオヒトリ」である!! こんな一般的な名前が付いていることから察して、この辺ではそこらをばさばさ飛んでる蛾なのだろう。夜の街灯に集まる体長数メートルの蛾幾匹。想像してみよう。ちなみに筆者は想像したくない。
余談だが、名前の元ネタと思われる「アメリカシロヒトリ(アメリカ白火取り)」は帰化昆虫で一般に害虫とされる。白くて、火に寄って行って焼き尽くされるのが趣味であるためこの名が付いたという。畢竟、火に弱い。
「ふっ! ようやくこの『スプレーパーツ』が役に立つ時が来た!!」
がちゃりと取り出す大きなスプレー。これの必殺技「殺虫スプレー」は虫には良く効くのである(つまり虫にしか良く効かない)。一吹きで、こう音速に達するほどの噴出力が虫を襲い、そのまま窓硝子にたたきつけられてぴしりとヒビ、わぁすっごいやダディ!! と無邪気にはしゃぐ息子の(余談だが、すごいのはダディでなくスプレーである)後ろで、たかが蠅一匹のために失った窓硝子の修理費に頭を悩ませるマム、ここはPL法に訴えて損害賠償を勝ち取れないかしら? なにせここは法の無法国家ア●リカ…と、そんな状況が(筆者の頭を)何故かよぎる。何故だ。やはり頭のサナトリウムがもとい、ともあれ戦闘は!!
「…弱ぇ…」
ものの数ターンで一件落着。やはりこちらも99レベルであるというに、ボスの癖に最高レベル99止まりなのが蛾の敗因である。今までのボスは、少なくともマグ達より何レベルかは上であったのだが。
続編ではぜひ、このボスの弱さを何とかして欲しい。あと、あのレベルアップの速さなら、レベル上限が99から999になるともっとナイスっす。バランスはすごい良いんだけどね。
と、いうわけでシェイオル遺跡クリア。ゲットアイテムは「大地の源」、なんか宝石の中で火が燃えてる、謎の考古学研究機関ソシエテによれば、無限エネルギー発生機関らしいが、今のところ誰も使えそうにないとのこと。宝の持ち腐れである。筆者は、映画「メン・イン・ブラック」の「銀河」を想像してしまったが、だいたいそんなところであろう。「ジョジョ」の「エイジャの赤石」では無いと思う。
で、今回の報酬は5万ディナール…なのだが。
「ぜんっぜん足りねぇ!! あと15万!! どう稼げというのか!?」
「それはあちこちの遺跡で拾ったアイテムを売って売って売りまくるしかないでしょ」
冷たいぜ受付嬢ニーナさん。ともあれ今回でこの大陸の全遺跡は制覇。後は好き勝手にあちこち遺跡荒らしして良いという。
「とりあえず、半年したら外国のソシエテから依頼が来るから、それまでには借金返してね?」
「…ハイ…」
で、その半年後の依頼(註:実際のゲームではそんな予言は無いです)こそ、「神機世界エヴォリューション2−−遠い約束−−」の序章だった!! 新たな冒険の地でマグ達の出会うモノとは!? 「約束」の意味は、新キャラ2人のうちヒゲのおっさんはどうでもいいとして(←をい)、なんかリニアに似た、性格の曲がりくねっていそうな、けれど心開くと優しくなってくれそうな女の子(男の子?)の正体とは!? あと、オイゲン再登場求む!!
あ、「神機世界エヴォリューション2−−遠い約束−−」情報は下からも行けます。
と、いうわけで。長い間ありがとうございました。トリアエズ「2」でるまで…に、新企画! 「エヴォエヴォ辞典」!! 作成したいと思いますんで、また、お暇なときにでも覗いてみてください。それでは。
「エヴォエヴォ日記」、完。
▲ひとつマエ■エヴォ■−−−−−▽
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