◆トップ◆更新履歴◆リンク◆
第15話「vsただの戦車!!」
−幕間劇場・筆者近況−
「そうそうマグ、この前言ってた『エヴォクイズ』、景品のテレカ、送られてきたのか?」
「うを!? 久しぶりじゃないかチェイン。まだ居たのか」
「居るわ!! だいたい貴様、99レベルになってからというもの、いっつもリニアとばっかり冒険しててさー。ふたりじゃきつくないか冒険?」
「いやーあははは、『パラメータアップ』のトラップさ、あれ、ペッパーやグレに踏ませてもつまらないじゃん? それに最近のリニア、通常攻撃3、4発でフェルディナンドとかミルスキーとか葬ってくれるしねっ、ぜんぜん楽勝さっ☆」
「…仮にもサイフレーム使いなマグより強いじゃん…」
さて飛行場へと逃げてきたふたりの目の前に立ちふさがったのは、なんと第八帝国軍戦車、Pkw.IIIだった!! ちなみに発音は「ぺーかーべー・どりって」(←みだりに口にせぬよう注意)…おそらく「パンツァーカンプヴァーゲン(ドイツ語で戦車)」のルパン3世公認モデルという意味の名称であろう。生身の人間ふたりvs戦車という前代未聞の異種格闘技戦が始まる!! 同郷のよしみで助けて馬場!!
しかもしかもうまも、今回グレが居ないので、ひとりあたりへのダメージ増はもちろん「省エネ」や「スピードアップ」といったマグ改造人間系の必殺技が使えないのである。かなり苦しい戦いになることが予想される為、マグには珍しく慎重な戦術をとることにする。
「ぷーぽぽぽー♪」(『ヘタリの音色』で敵パラメータダウン)
「…なんで戦車相手に演奏系の技が通じるんだろう…」
気にすんな。とにかくリニアのサポートで弱ったところを「マグナレイヴ」で堅実に削る!!…って、戦術、さっぱりいつもと同じじゃん。
案の定一撃でかなりのダメージを与えることができるも、痩せても枯れても腐っても喰われても戦車。この程度では倒れない。戦車の攻撃順である。
「うぉっ!? 機銃撃って来やがった!! 貴様リニアがどうなってもいいのか!?」
「……」(←『それじゃあんたが悪人じゃん』なかんじの目)
そう、この戦車、リニアを連れていくのが目的だというに、まったく気にもとめずに機銃を乱射するのである。この場にオイゲンがいたら乗員全員即刻ガス室送りであろう。
しかし。
「……あんっ」
「なんだ、ぜんっぜん痛くねー!! ふふん、これが戦車か? 貧弱貧弱ゥ!!」
たいして効果がないと判ると途端に強気に出るマグである。もう既にすっかり舐めきって、なんとなく通常攻撃でぽこんと殴ってみるのだが、それだけでもそこそこのダメージである。ハリボテかカキワリかと疑えるほどのこの弱さ、しかしこの戦車の弱さの神髄はそんなところにはなかった!!
ところ変わって戦車内。
「なんで元気ハツラツなんだ!? ええい、主砲! 主砲を撃て!!」
「…あの、人間相手にですか?」
「あんなのは人間じゃねー!!」
…って、「脱走急行」(六鹿文彦/ラポート)ネタなんて誰が判るんだろう…。
てなわけで戦車の準備行動:主砲装填を見、そりゃあさすがにシャレにならん! 殺られる前に殺る!!とばかりになんとなく温存しておいた必殺技を繰り出すも、さすがに耐久性だけはあるハリボテ戦車。とどめを刺すには至らない。こりゃあさすがにやばいか!? 慌てるマグについに!! ずどむと、戦車の主砲が炸裂した! 数百ポイントもの全体攻撃ダメージがふたりを襲う!!
「……んっ」
「……あの、オレらHP4000はあるんですけど」
−戦闘終了−
「…確か第八帝国って強大な軍事国家じゃあなかったか? それの主力戦車でこの程度。世界って平和なんだなぁあははは。さぁあの空へ帰ろうかリニア」
「……(こくん)」
あまりの手応えの無さになんとなく和んでいたふたり。ところが!! すぐさまに謎の轟音が迫る!! 土煙とともに現れたそれは以下次回っ!!
▲ひとつマエ■エヴォ■ひとつアト▼
◆トップ◆更新履歴◆リンク◆