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第11話「vs変な…もういいや」


 ようやく辿り着いたシェイズ遺跡最下層。そこに待ちかまえていた今回のボスは変なロボットだった!!
 余談だが筆者、この調子でボスを認識していたため、スティングさんのHPで開催していたエヴォクイズ第2回、「シェイズ遺跡のボスの名前は?」でかなり迷ってしまった。正解はシェードニスクスとのことだが、諸兄らはこういうミスを犯さぬように(←お前だけだ)。

 「気を付けろ!! なんか今回のボスはデザインがマジメだからという理由できっと強いぞ!!」
 「ぼっちゃん…別にデザインは関係ないような気もしますが」
 「………(こくん)」

 てなわけで戦闘開始である!!
 「『省エネ』でぼっちゃんの消費FP(必殺技を使うためのポイント。ファンタジーRPGで言うところのMP)を減らしますぞ!!」
 「ぽーぽーぷぱー♪」(『ヘタリの音色』。敵の全ステータスを下げる)
 「ふっ、ここぞといわんばかりにオレの最強技『マグナレイヴ』!!」
 「しゃぎゃー

 この調子で案の定数ターンで変なロボットを破壊することに成功。どうもこのゲーム、ボスが弱いような気がするのだが…まあ良い。強すぎるよりはマシである。

 今回の戦利品は「凍てる渦」。冷凍保存されてる螺旋状の物体だが詳細は不明…と、ソシエテの館長は言うが。
 「なるほど。なんかのDNAだな」
 「マグくん、君はいつからそんな博識になったのかね?」

 ともあれ、今回の報奨金は3万(残り2万)。例によってチェインやペッパーにやる分け前など勘定にも入れないため即刻全額借金返済に充てることにする。アイテムは遺跡でなんぼでも拾えるし、サイフレーム改造費などは拾った不要品を売り払った金で充分まかなえるため、借金王のくせにマグ、余り金に困らないのである。服は一着しかないのだが。


 さて翌日。ぼくらのろり皇太子オイゲンがマグ家の前にやってくる。綺麗な花束を抱え、庭にいたリニアに近付くのだが…リニア、切り花嫌いなんで逆効果なんじゃ…。どうせなら景気良く、





 …などとした方がギャルのハートをばっちり射止めることができると思うのだが筆者の気のせいだろうか。

 しかし、ここでのオイゲンの台詞、
 「花はつぼみのうちがいちばん美しい…咲いてしまっては意味がないのだよ。女性もまた同じ」
 …は実に名言である。やはりこのオイゲン、只者ではない。筆者こういうヤツは大好きである。

 まぁせっかく来てくれたのだからと、グレも交えてリビングでお茶会となる。
 「ほう…やはりマグくんも本栖湖のモッシーはガセだと思うのかね?」
 「あったりまえさ!! 大体ネーミングからして胡散臭いじゃんか」

 …なんか話題がだいぶずれてるような気がしないでもないが、話しを続けるうちに、
 「何と…リニアくんはこの街の出自ではないと?」
 「うん。3年前初めて会ったんだよ。オヤジの手紙持って」
 「…3年前……ちょうどアトランタオリンピックサッカーで日本、ブラジルに勝ったにも関わらず決勝トーナメント進出できなかった頃か」

 今まで書いてなかったような気がするが、リニアは3年前、父上からの手紙(第4話参照)を持ってマグんちにやってきた以前のことはさっぱり不明なのである。それを聞くや否やオイゲンは立ち上がった。

 「お帰りですか?」
 「ハッハッハ、素晴らしい急用を今! 思いついたもとい思い出したので帰らせていただこう!! アデュウ…はフランス語か、アウフヴィーダーゼンッ(←ドイツ語)!!」


 で。
 「閣下、いかがなされますか」
 「娘をさらえ!! ちなみに別に趣味ではなく! ちゃんとした理由があるのだっ!! ここは重要だから間違えるなよ」
 「ハッ!!」(←鼻で笑っているのではない)



次回予告


 迫り来る帝国(主に皇太子オイゲン)の魔の手も知らぬままに、マグたちは次の依頼を受けるべくソシエテへと向かう。残る遺跡は帝国が調査中のシェイオル遺跡を除けば唯一ヘヴン遺跡のみ。鬱蒼と繁る緑の迷宮でグレートジャーニースタッフの出会うものとは!?


ひとつマエエヴォひとつアト

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