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第6話「トラップとの熱い戦い!!」


 昼なお暗いブラインド遺跡。そこは噂通りに節足動物たちのパラダイス、言うなれば蟲天国だった。嫌な天国である。

 「バ、バル●ンはないのか!?」
 バル●ン星人ならいるかも。セミだし。ともあれそんな便利用品など無い。確かにマグのサイフレームパーツとしてスプレーパーツというのがあるが、前回のディセント遺跡では拾えなかったのである。目下ノーマルなハンドパーツと最初から所持の雷ハンドパーツ、加えて先刻拾ったベストオブ地味パーツこと移動ハンドパーツがマグの装備の全てだった。
 「へへん、アタイ用のパーツなんてもうほとんど全部見付けたもんね♪」
 「おのれ…いずれ改造屋のパティー嬢ちゃんに頼んでラクガキしてもらわねばな!!」
 まあ巨大化してはいても所詮虫。今のマグたちの敵では無い。大したダメージらしいダメージも受けずに3人は着々と探索を進めていった。

 「ふっ…ところで今回の冒険ではこんなものを用意してみました」
 「今までケチって使わなかっただけだろ」(←正解)
 ともあれ、マグの取り出しましたるはトラップサーチ(使い捨て)。これを使うと何と! そのフロアの全てのトラップが白日の下にさらされやがってくださるのである!!(←カンオケ男チックに…って、また『バロック』かい)フハハハ! これさえあればトラップなど恐れるに足りん!! いやむしろ余る!!
 「………………………あれ?」
 「…反応が無いってことは…」
 なおトラップが全く存在しない階も割とよくあるので、使用時には注意が必要である。ちくしょう返せよぼくの青春。





 性懲りもせずに次の階でもトラップサーチを使うことにする。今度こそオートマップ上に緑のポイントが幾つも浮かび上がった!
 「イー、アル、サン、スー…ご、ろく……(←?)これが全部トラップか。一応確認しとかなきゃな」
 トラップは第2話に出てきた敵消滅のように、必ずしも悪い効果ばかりではない。敵弱体化や体力回復など、良い効果のものも少なからず存在する。特に、滅多に出ないがパラメータアップは宝くじに当たったようで実に嬉しい(「エンジェルシード」探した方が余程楽だが)。しかしまあ大半は嫌なものなのであって。

 「……あ」(←爆発罠があると言いたいらしいリニア)
 「ふっ、しかしどんな罠だろうと見えてる以上避ければ済むことだしな!! そういえばいい年して昼間から酒場に入り浸っている先輩冒険家のじじいが『罠は飛び越えられる』とも言っていたな」
 と、実証すべく、助走して「えやあ!!」と罠を(無意味に)飛び越える!!

 ………がっ!!

 「うぐは!! ジャンプ用のBボタンと間違えてAボタンを押してしまった!!」(説明的だが、サターンではその位置にBボタンがあるのである)
 「…そういやじっちゃん、『判っていて罠にかかる程馬鹿なことはない』とも言ってたような気が今! 正に!! したんだけど…?」
 「しかし判っている罠を避けて通るなんて、冒険家として反則じゃないかっ!? イ●ディ・ジョ●ンズだって判っている罠に律儀に引っかかって、で脱出するからかっこいいんじゃあないか? その辺のロマンが判らないとは、まだまだだなチェイン」(←負け惜しみ)

 とりあえず7階まで来たところで一時退却。3人はパンナムタウンに帰投した。さてはて例によって脇道それまくり冒険日記、完結はいつになるやら。


ひとつマエエヴォひとつアト

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