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第3話「vs変な凧(仮称)!!(前編)」
4、5Fを過ぎると辺りの様相が一変した。宇宙空間に通路が浮いていて、上を見ても下を見ても斜め45度で見ても満天の星空である。実に美しい。もちろん超古代文明の遺したホログラムか何かの仕掛けであろうが、ここに来ていきなり豪華である。目前に広がる幻想的な光景に目を奪われつつ走っていると、
「ぐわ!! またもや爆発トラップ!!」
「ちゃんと床見てろよマグ!!」
「おのれ…さてはこの景観自体が足下への注意をおろそかにさせるための巧妙な知的トラップか!!」
「………」(←『それちゃうで』とつっこみたいらしいリニア)
このゲーム、罠があるところは明らかに床の色が怪しいので、よく見ていれば避けられる…のだが、オートマップ見ながら走っていたり、宝箱目指してレッツゴォしているときなどに限って罠があるのである(マーフィーの法則)。最悪なのは敵の背後をとろうと駆け出した途端に「混乱ガス」のトラップを踏んでしまい、わきゃわきゃしているところを敵に攻撃されることであろう。
ともかくマグとトラップとの仁義なき戦いはこの後エンディング通り越して続くことになる。乞うご期待…………ううっ(何故泣く)。
そして地上9階の螺旋階段を登り詰めるとそこは!!
「どうやらここが最深部のようだな。この先は謎のとんでも考古学研究機関ソシエテも助けに来てはくれないから負けたらリセットさっ!! 装備整えて記録とろうぜ。歯も磨けよ!?」
実に説明的だが、これは実際にゲーム中でマグの言う台詞である(多少脚色あり)。それにしてもついにここまで一度も脱出せずにボスの間まで来てしまった割に皆ぜんぜん元気である。このゲーム、ファンタジーRPGでのMPにあたるFPが、敵を殴ったり防御したりすれば少しずつ回復していくので、HPにさえ気を遣えば何度戦っても大丈夫である。実際筆者などひとりも戦闘不能状態になったことがない…いや不意打ちばかりしているという些細な事実は除いてもだ。
「よしっ!! 準備はいいなリニア!!」
「うん」(ところでチェインは)
「なら一度街へ帰ってメンバーチェンジだっ!!」
…というわけで我らが本拠地パンナムタウン。久々のシャバの空気はうめぇなァ、おい。謎のオーパーツ研究機関(←だんだん妙な物に変わりつつある気がする)ソシエテにおいて、ここまでにゲットした遺物などを売り払う。ついでにおやっさんの店で要らないアイテムを売り渡し、
「じゃあボス戦に備えて、チェインと別れてグレを誘おう」
「おい待てよマグ!? ここまで付き合ってやったというに分け前無しかいっ!?」
「ふっ、お前とは所詮遊びだったのさ」
あ。今まで書いてなかったけどチェインは15才の女の子です。念のため。
えっと、チェインと、後に出てくるペッパー・ボックスのふたりはボス戦まで一緒すると、謎の宇宙人コンタクト秘密結社(…)ソシエテからの報奨金が分け前としてさっ引かれてしまうのである。普段の探索は誰とでもいいが、ボス戦だけは執事グレ・ネイドと一緒に行けば(身内だから)分け前は不要なのだ。そうでもしなければ早急に借金返すなど、夢のまた夢のまた夢のまた(中略)夢のような物である。
そして!! 我々はついにディセント遺跡のボスとの邂逅を果たした!!
…んですが、長くなりすぎたので「vs変な凧(仮称)!!」は次回に続きます。っていうか、最後まで終わるのかこれ…。
▲ひとつマエ■エヴォ■ひとつアト▼
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