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第2話「レッツ初冒険!!」


 さて初冒険!! いよいよ血沸き肉踊る(←ホラーや)冒険がスタートさっ!! と勢い込んで走り出したそのとたんトラップを踏んでしまい、パッドに装着済みの「ぷるぷるぱっく」が鈍い音を立てて震動してびびる。実に心臓に悪い。
 「わぁ★ 初トラップだね。なんだろ? どきどき」とその効果を期待して(←何故)待つこと1秒。
 「(このフロアの全ての)モンスターがいなくなりました」
 …あの。ソレはもしかして全く経験値稼げず即ちレベル1のまま次のフロアへ進むしかないということですか?
 「そうです」
 …このゲーム、階層ひとつ進む毎に、モンスターが血も涙もなく1レベルずつ強くなっていくので、階毎にきっちりレベル上げしとかないと実にきつそうな気がするのだが。
 仕方なしにとりあえず1Fのアイテムを根こそぎ奪うも、まだ序盤らしく実にささやかなアイテムしかゲットできない。しかし何故こんなダンジョンに正規の薬局で売られているような薬がぼこぼこ落ちているのか。もしや店のオヤジ、ここからタダで拾ったブツを足下見て高く売りさばいているんじゃあないか? おのれいずれ公正取引委員会に訴えてくれる。ともあれ傷心の3人は次の階への階段を上るのだった。

 余談だが「ぷるぷるぱっく」とはプレステのアレや64のアレのパクリである(←身も蓋もなさすぎ)。パックぱくった…いやもとい。マグの22世紀を先取りしたシャレ(例:サボテンが言いました。『さぼってんなよ』)が伝染してしまったらしい。
 ところがである。このパック、トラップ踏んだり敵に攻撃したりする度に震動してくれるのだが…とてもじゃあないが「ぷるぷる」等という、年寄りの動作を表すのに使われそうなヌルい擬態語で表せる動きではない。筆者など初めてその激動を体験したとき思わず肩こりをほぐすのに使えると勘ぐってしまったほどである。いっそこの際「ズドドドパック」、「ギニャースパック」辺りが相応しいネーミングかと思われるが、いかがなものか。

 さてレベルの低さもものともせず着々と階層を進めていく我ら怪しい冒険隊(←間違い)。最初の頃は馬鹿正直に「おうっ化物発見!! 突撃ィ!!」等と正面からぶち当たっていたのだが(このゲームフィールドでモンスターが目視できる。触れば戦闘突入)、ひとつ重要なことに気が付いた。
 「なぁ…これって敵の背後とれば楽に勝てるんじゃねぇか?」
 「それは卑怯だよ、チェイン。しかし他でもない君の提案ということで!!(←不自然に強調)あえて乗ろう」
 以後我々は可能な限り敵の背後をとることに決めた。これがどうして面白いように簡単に背後を取れるのである。ふと気が付けば全くダメージを受けずにクリアする階層まで出てくる始末。しかし! そこには重大な落とし穴があった!!
 「よし!! 目標を肉眼で確認!! バックだ、バックに回れ!!」
 「…どっちが背中なんだアレは」
 そう。モンスターの中には一部前後の区別が付かないものも存在する。バクテリオファージ(大腸菌に寄生するメカニカルな外見のウィルス)の巨大版や、なんかドラ焼きから触手が出てる様な妙な物体などである。こいつら歩いていればまだ前後が判るのだが、さすが異世界なデザインをされているだけあって動きからして奇妙である。頭部だけ回転していたり壁を叩いていたりと実に二重の意味で近寄りがたい。

 しかもこのゲーム、モンスターの造形が「うなれムキャのスペック!! ここぞといわんばかりに!!」と体全体で表現しているんじゃねぇかというほどにリアルである。右耳ピアスのナウい鼠やシオマネキ(註:蟹の一種。片方のハサミだけが体長と同じくらいの長さ)っぽい熊などの動物系はまだかわいげがあって良いのだが…問題は節足動物なのだ。実物を見た人ならいわずもがなであろうが、想像して欲しい。必要以上にリアルな人間サイズのゴキブリが画面いっぱいに広がってしかもこっち向かって飛んでくるのである。これだけの3DCGぐりぐり動かせるほどに現代科学は進化したのさ!! というメッセージ込めるにしても、もう少しやりようはあったんじゃあないだろうか? ともあれ、画面いっぱいに広がるゴキブリは特に虫嫌いな人にはショック療法として最適である。

 次回、「vs変な凧(仮)」につづく!!


ひとつマエエヴォひとつアト

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