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第1話「街を歩いてみよう!!」


 ゲームはいきなり戦闘シーンから始まった!! マグ・ランチャー&リニア・キャノンコンビvs鼠と虫。
 雑誌などよりある程度の予備知識(例:リニアがスレンダーで暗めで失語症チックという実にウチ的シュミであることなど。なんかこう余り役に立たない予備知識な気もする)は持っていたので、「ここで豪快に負けたらもしや救助費用請求されて借金大幅アップなのでは?」等と戦々恐々しつつ、しかし妙にあっさり敵を殲滅できたため一安心。「ハッ弱いな君、出直してこいや、ふふん?」等と言い残してふたりは更に先へと進むことにする。

 しかしなんだかんだあって(この辺省略)、お目当ての宝物は積年のライバルチェインに奪われる。「空飛ぶなんて反則じゃねぇか!? ちくしょう返せよ!!」ミッション失敗である。これはあくまでプロローグの中での話しのため、別に筆者がゲーム下手なせいではないので注意が必要である。更に借金がかさんだとか嘆く執事グレを軽くいなし、ようやく自由に動けるようになる。

 そう、このゲーム、父から相続した(←死んでない)借金を返すために日夜冒険を繰り広げる少年の物語なのである。ちなみに開始時点で8万D(ディナール。ドラクマではない)。この8万Dというのがどういう金額かというと…実に体操着(女性用装備品。実在)約551着分である。
 「でも使用済みならもう少し高くなるはず!! よしリニア、ここはひとつ売ってみないか?」
 「…(ふるふる)」
 そんな貧乏根性染みついた少年ネロもといマグであるから、街のあちこちに何故か落ちているアイテム拾いにも余念がない。「おおっナオリン!! こっちにはドクトール!?」…どうでも良いが回復系アイテム、現代日本医薬品業界に比べても何ら遜色のない、名が体を表しまくった薬品ぞろいである。他にヒトミール、ココロール等。
 しかし感心したことにマグ、プレイヤーがいかに人んちのタンスを調べさせようとしても「失礼だよな」、「嫌われちゃう」等と独り言を言って、開けてくれないのである。しかも他人の家で見付けた小銭など、普通は着服するであろうに、正直に「おばさん、お金落ちてるよ」。この辺りが「俺たちゃ何やってもいいんだ!!」なそこらの勇者とは大きく違う所である。借金が減らないのも当然だろう。

 ともかく(拾ったアイテムで)準備万端!! 謎の考古学研究機関ソシエテに行くと、この道X年大ベテランな割に若い(らしい)受付嬢ニーナさんが最初に行くべき遺跡を選べと言う。マグは一応このソシエテの依頼という形で冒険しているのだ。
 「一度選んだらクリアするまで変更できないから慎重に選ぼうね?」
 「じゃあこの、ディセント遺跡」
 慎重な2秒半もの熟考の後、マグはずびしと決定。説明によればここは「古代の天文台?」という。他の遺跡の売り文句が「ジャングルの奥でじめじめしてる」、「木造遺跡で腐ってる」、「高山地帯の極寒の地」、「火山地帯の灼熱の遺跡」など、実に嫌なダンジョンを自己主張しているに反して、このディセント遺跡だけはなんとなく清楚で爽やか3組で風光明媚なイメージがあるしィとか云う緻密な計算を頭の中で繰り広げつつソシエテを去るマグだった。

 で、とりあえずプロローグに出てきた積年のライバル、チェイン・ガンを冒険に誘うことにする。どうでも良いが物騒な名前である。
 「ふっ、先刻俺を出し抜いた罪は重いぜ。ダンジョン最深部で『パーティ解散』してやるから覚悟しとれよ?」(註:できません)
 そんなこんなでマグたち3人は自家用飛行機シーオッターで遺跡へと向かうことになる。


△−−−−−■エヴォひとつアト

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