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第15話「導かれし者たち・その６」

　壊れゆく村アッテムト。４章で姉妹が訪れた時点ではそれでもまだ村としての機能を有していたここも、エスタークが発掘されたことにより逆ゴールドラッシュ状態で一気に寂れていた。まあ現実でも村おこしの起爆剤として温泉施設とか造ろうと掘ったら実に中途半端な遺跡を発掘してしまって途端に計画頓挫するようなカンジでしょうか。違いますか。それはそうと何の気なしに書いてましたが、エスタークって実は伏せ字とかにする必要があるんでしょうか。Ｓさん（仮名／職業：帝王）とかで大丈夫か。
　まあそんな訳で勇者一行炭坑の底に居るエス・タークさん（←伏せてねえ）を倒しに行く必要がある…んですが、でも既に来てるハズのピーさんより勇者の方が先にエスターク（←もう戻ってるし）のとこに到着するんですよね。ザコ魔物にはエンカウントするのにピーさんどっか土産でも買いに行ってたんでしょうか。いや歩いてていきなりラスボスにエンカウントしても困るんですが。でも案外そういうのも面白いかもです。ラダトーム城下町から城に行く途中いきなり「りゅうおうがあらわれた！！　コマンド？」で即所持金半分＋王様に情けないと云われる切ないコンボ。すみませんやっぱり面白くないかもです。ならば逆のパターンはどうか！？





　すみませんなんかもうむしろストレス溜まりそうです。そんな訳でダンジョンを抜け、呑気に寝てたエスタークを倒すとピーさん登場。殺したハズの勇者が生きていることに気付き、すわ一触即発かと思われるも、直後にロザリーが人間にさらわれたと云う情報が入り、慌てて走って行ってしまう。て云うかリレミト使えないんでしょうかピーさん。しかし、時は既に遅く、ロザリーを失ったピサロは人間への強い復讐に駆られてゆくのだった…
　しかしＦＣ版当時はこの辺のストーリーがやりきれなかったですよねー。結果的に勇者一行がロザリーを殺した訳で…本当は誰も悪くないのにってカンジで。でも、この辺が、個人的にシリーズで４がいちばん好きな理由です。他のシリーズだと敵側に「理由」が描かれないじゃないですか。だいたい竜王っていったい何がやりたかったんだろう…。世界の半分を勇者にくれると云うからには世界征服が目的だったのかもですが、ソレならソレでもっとこう自分から動かないとダメですよ竜王。そんな隙間風を感じる程立て付けの悪い玉座の後ろの隠し階段から行ける地下７階の真の玉座でぼーっとしてるだけのおっさんに「世界の半分をやろう」って云われてもいっそ自分で征服した方が早そうだし。あと君はなんでローラ姫あんな通路のような場所に閉じこめてのだ。日本で例えるなら青函トンネルの業務用通路に置いておくようなもんですよ！？　処で筆者は別に竜王に他意とかありません。

　さて、勇者一行はエスターク神殿で入手したガスの壺を持ち、リバーサイドへ向かう。しかしアッテムトって壺を手に入れるためだけに存在するような気が今まさにするんですが、その事実を知ったら村人は何を思うんでしょうか。勇者によって窮状を脱したコナンベリーやソレッタならソレをネタに勇者記念テレカとか勇者記念饅頭とか作れてステキなことになるだろうに、一方で「世界を救った勇者様が壺を手に入れるためだけに訪れた村アッテムト」と云われてもなんかなんかあんまりステキなことにはならないと筆者は思います。勇者記念開運の壺とか買いますか貴方は。

　ともあれ科学者パワーによって一晩で気球が完成、さっそく飛び立つことに。目的地はもちろんヒルタン老人の地図に記された×印。これまでは険しい山脈に阻まれて近付くこともできなかったのだが…でもヒルタン老人、トンネル掘るとかの手段は思いつかなかったんでしょうか。トルネコ以上の成金の癖にそんなこともできんとは。だいたいホフマンにでも作れるような街で満足してるあたり、この老人ホントにそんなすごいのか（←なんか恨みでもあるのか）。

　そして、その×印の場所には、天にそびえ立つ巨大な樹…世界樹があった。世界樹と云えば、葉っぱ一枚で死人をも生き返らせる薬…って云うかもう麻薬だと思われるパワーを持つ得体の知れない木。で、ここでルーシアを助けて天空の剣を入手するのだが…なんかルーシアのグラフィックが地味になってしまっているのが個人的にとても残念でした（…）。せっかくのプレステパワーを持ってるのにこれは何だ、ドランなんかどうでもイイからもっとこう何とかならなかったのか！？
　あとここ、ルーシアに「助けに来るなら３人で来て」と云われるのはイイんですが…いやよく考えたら自分ベホマ使える癖にただ助けを待ってるだけのそんなわがままギャルとても助けたくないような気もしますが、でも別に４人で行ってクリフト捨てて来るとかでもイイのに。何か問題あるんでしょうか。

　ともあれこれにて天空シリーズも全て揃い、次なる目的地はゴットサイド、地上における最後の街である。ここで情報を集め、そしてまた勇者一行の往くは天空への塔。次回、勇者たちの物語もいよいよクライマックスに！！　つづく！！


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