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第14話「導かれし者たち・その5」

 すみませんドラクエ旅日記、結局終わるのは予定通り遅くなりそうです。ソレはちっとも予定通りじゃないような気もしますが、いやあ筆者こう見えて実はビッグスロースの如く本気を出せば今いきなり「完。そして世界は平和になった」とか書いて終わることも可能なのです。でもソレはちょうど自爆装置と同じで可能なだけで後が怖いのでやっぱり真の実力を隠したまま普通に書きます。と云う訳でもうしばらく掛かりますのでごゆっくりお楽しみくださいまし。

 と云う訳でドラクエで「最後の鍵」と云えばイコール宝物庫荒らし。今まで目前に見つつも鉄格子のためにみすみす見逃してきたあの宝の山を一気に強奪し尽くし、勇者一行の強盗の旅も終盤に近付いているのが如実に判って感慨もひとしおです。もっと他の処に感慨を感じた方がいいかもしれませんが、しかしこの宝物庫らー、冷静に考えるとなんかちっとも宝物が入っていないような印象がありませんか。普通宝物庫と云ったらこう眼帯にヒゲのおっさんが鈎爪の手にネックレス下げてゲハハァと笑ってるような印象があるのに(←何処の宝物庫)、ドラクエの宝物庫ときたらもっとも多く出てくるのって種ですよ種。オア小さなメダル。でかい宝箱を開けてさあ今まさに膨らむ期待と思ったら底にぽつんと落ちている種か小さなメダル(1個)。膨らんだ期待の行方やいかに。クイズ100人に聞きましてもそんなもん宝箱からは出てこないと思うんですが…もしかして勇者対策に中身入れ替えてあるんじゃないのか。だいたい小さなメダルと云う、花壇にさえ落ちてる程度のアイテムを宝物庫で見付けて違和感を抱かない人間の価値観が謎すぎる。勇者のセンスは川口隊長並なのか。


あんな物で喜ぶとは田舎ものじゃのう。



 あとついでに滝の流れる洞窟やアリーナんちの墓もクリアし、色々アイテムを入手。よく考えるとダンジョンの宝箱にも種とかメダル入ってるので、やっぱこれは世界標準なんでしょうか。疑ってすまぬな王様(←安)。
 そう云えば滝の流れる洞窟で手に入る「時の砂」、デスピサロ最終形態相手にミネアが死んだ時初めて戦況打開に使ってみたんですが、なに、今のナウい「時の砂」って戦闘開始時まで戻るのー!?(←確かめてから使えよ…)昔は1ターン戻るだけだったのに…いやあこの時は絶望でした。なんかこう、育成ゲームで選択肢ミスしてリセットしたらたまたまセーブ忘れてて最初からやり直すことになった時みたいな絶望。よく考えたら筆者実はそんな絶望とても慣れてますが。

 そんなこんなで次にやってきましたはロザリーヒル…に入った途端、勇者たちは既視感を覚えた。小さな村に教会の塔、一人で4店舗も経営するコンビニジジイ…そう、この光景は何処かで見たことがある。いや5章の序盤にキラーピアス買い来たから既視感も何もないんですが、ともあれここはイムルの宿で見た電波な夢の場所だった。「あやかしの笛」で隠し通路に入り、ピサロナイトを軽く蹴散らし、ついに勇者一行はロザリーと出会う。ピサロさまを止めてと涙を流すロザリー…でも思うんですが、やっぱりピーさんとロザリーって勇者とシンシアと同じですよね。そんななので今回の第6章、旧版ファンとしては賛否両論なとこ、筆者としては超OK派です。もとよりエクストラステージだし、ソレくらいはー。旧版のあの切なさを知ってるからこそ今回泣ける…ってこともあると思うので。「知られざる伝説」や「ワールド漫遊記」も泣けたしー。ソレによればなんとあのコンビニジジイはゴットサイドからピサロの動向を探る密命を帯びてやって来た超ジジイだそうですよ!?(←だから何だ)

 さて、ロザリーの思いを受けて次に向かうはリバーサイドから魔神像。処でこの魔神像さんなんかずいぶんとファンキーな外見になってませんか。いや以前も充分アレでしたがこんな怪しい方の体内にはちょっと入りたくないです。筆者など最初見たときこれがパルプンテの魔神なのかとかまで思いました。これが恐るべき進化の秘宝の力か…ッ!!(←違います)
 で、魔神像から出た場所の旅の扉に入る…とまたやり直すハメになると云うこのトラップ、引っかかった方は今回どれほどいらっしゃいますでしょうか。フフ、筆者がこんな見え見えのトラップに引っかかるわけ無いじゃないですか!! ファミコン版で1回しか引っかかったこと無いですよ!!(←充分だ)

 そんなこんなでついにやって来ました魔族の城、デスパレス。モンスターにあふれるこの城内では「変化の杖」で自分もモンスターに変身しないと戦闘になってしまう…のだが、でも自分から話しかけない限り襲われることはないのが奇妙なとこです。白昼堂々武器持って近付いてきた人間がいきなり目の前で同族に変身してにこやかに話しかけてきても何の違和感も抱かないモンスター。実はとても素直ないい子ばかりじゃないのか。いやでも筆者も街で日本刀持った方が一直線にこっち歩いてきてにこやかに道聞いてきたら何の違和感も抱かずに答えると思いますが。
 そして、デスパレスでの会議で聞いたことには、なんと地獄の帝王がアッテムトで発掘されたと云う。変な帝王だ。しかしこの辺の伏線ってイイですよねー。当時のゲームではダンジョンは使い捨てが多かった処、同じダンジョンに複数回行くってのはけっこう新鮮でした。

 さて、地獄の帝王を迎えるために旅立ったピーさんや魔物たちを追い、勇者一行もアッテムトに向かうことになる…が、そのころ、ロザリーヒルでは悲しい運命が待っていた……つづく。


ひとつマエドラクエひとつアト

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