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第72話「最後の仙窟・その七」


 最初にお知らせ……窟子仙(くっしせん)はブタの仙獣ではありません。

 窟子仙「ってなんでそんなお知らせをわざわざ色付けてまで!?」

 いや…掲示板であらっとさんがおっしゃっていたので。ここで誤解を解いておかないと窟子仙=「黄色いブタ」と云うイメージが筆者の頭の中だけに浸透してしまってとても大変なことに!!(←筆者だけなら別にいいのでは…)と云うわけで窟子仙は今日も口うるさくておせっかいでツッコミが割とキツくて電気を出して夜店でよく見る黄色いネズミです。ふう危ないところだった…ッ!!

 窟子仙「危ないも何ももう既にかなりの位置で間違ってるし…」
 主人公「でもツッコミ↑入れてるじゃん」

 ともあれ本編は玲蘭&死郎のコンビが龍穴炉に直接侵入してきた処から始まる!! それぞれ目的はマネー&パワーと云う、なんか人としてとても駄目な生物だが、生物は単純な構造である程しぶといものだし、そういう意味ではこのゲームトップクラスの侮れなさを誇る!!(←誉めてるのか)そんな、相性がとても良いんだかとても悪いんだか傍目には判りづらいビミョーなふたりを見て取るや、主人公&さくらは怪訝な顔をする。

 主人公「捜神!」
 さくら「……玲蘭!」
 主人公「どういう風の吹き回しだ!」
 玲蘭「ふふ、知りたい? 賢い私が、どうしてあんたみたいな洞仙に負けるのかずっと考えたの」
 さくら「私の話を聞かないで、そんな事ばっかり考えてたの?」
 玲蘭「……この美ぼうと頭のう、そして華麗な技どれをとっても負ける要素は無かったわ!」

とても頭悪そう。



 ↑これ、名前選択画面から判断するに、おそらく容量のアレで「貌」や「脳」の字が入ってないゆえの不可抗力なのだが、ソレにしてもこのゲーム、中華テイストあふれる割に使える漢字が少ないのが残念な処である。中華要素約1割の某異世界ファンタジーギャルゲー(他に和風要素約1割、関西要素約1割etc)の方が余程使用可能文字が多いと云うこの現代社会の矛盾。処で異世界ファンタジーの癖にこんな変な要素ばっかりな某ギャルゲー(例:エタメロ)の方が実は特殊なのかもしれません。

 さくら「でも、何故か負け続けたのよね」
 死郎「! おぬし何度も負けとるのか?」
 玲蘭「何度もって失礼ね!! 平行世界編を加えてもこの日記ではたった5回しか負けてないわよ!?(第1317232968話参照)」
 死郎「しか!? しかし実は拙者も5回しか負けてないのでこれは互角でござるな!!(第2633475571話参照)」
 玲蘭「しか!?」
 主人公「で、その考えの果ては?」
 玲蘭「見落としていた要素が在ったのよ! それは、体力よ。やっぱりきゃしゃな娘さんに長時間の戦いは向いていなかったのよ!」

 でも長時間も何も毎度10秒と保たず戦闘終わるので筆者としては体力以前に何かこうとても大切な物がたくさん足りてないと思います。あと、死郎は一度負けても即座にリベンジマッチしてまた負けると云うパターンもあるので、ソレを正確にカウントすると1勝7敗になります。

 主人公「それで、体力馬鹿の助っ人を呼んだってのか?」
 玲蘭「御名答!」
 死郎「拙者の事をバカと言うか、許さん!」
 主人公「んまー許さないですってよ玲蘭さん?」
 玲蘭「私!?」

 いや主人公に向けてであろうが、でもなんかもう致命的に仲間割れしてるような気がとてもする。まあこの台詞、笑いながら云ってるので死郎自身はちっとも気にしてないっぽいんですが。で、戦闘開始なのだが、いくらバカがふたり居ても物理的に変な合体でもしない限りバカが倍になる訳でもなく、いつものように「空斬」で各個撃破されてしまう。

 主人公「結局俺の勝ちの様だな!」
 死郎「玲蘭殿の術は何の役にもたたんでは無いか!」
 玲蘭「何よ、あんただって! 覚えてらっしゃい!!」
 死郎「次は拙者の勝ちじゃ!」

 と云う訳で、互いをののしりながらふたりはダッシュで逃走していった…。でも後で宿屋に行くと、玲蘭が「あの、捜神って男、私の全財産持って逃げちゃったの! ま、まったく、私からお金を盗むなんて信じられないわ」とか云ってるのだが、玲蘭って普段から全財産持ち歩いてるのだろうか。なんかどっかの他人を全く信用しない頑固な資産家みたいである。

 さくら「やっぱり、信頼関係がない人達が組んでもだめよね。私たちみたいに、息がぴったり合ってないと!」
 主人公「そうか?」
 さくら「ぴったり合ってないー!! そうなんだってば!!」

 いやあ筆者は結構さくらさん無視して戦闘してるので息とか合ってるんだか無いんだかいまいち判らんのです。でも一度、ふたり全く同時に「龍炎弾」を唱えたことがあってあのときはスゲェ無駄を感じ…いやもといなんかこうアレだ、絆を感じました(←安そうな絆)。

 さて、その頃地上、どこかの遺跡。ぴょんぴょん跳ねるキョンシーズに囲まれ、なんか企んでそうな笑いを浮かべて、謎の台詞を呟く王蒼幻(わんそうげん)。関係ないが友達居なそうである。

 王蒼幻「ついに完成しましたよ……」

 こうして、「山外村」の仙窟の噂はどんどん広がっていき…って云うかケブレスの時にもましてちっとも広がってないような気がするんですがとりあえず、以下次回!! なお、この洞仙日記はあと2回で「最後の仙窟」は終わると思うので、したら「狂気の魔獣」と「仙獣界の皇帝」です。


ひとつマエカオスシードひとつアト

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