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第67話「最後の仙窟・その二」


 主人公「ってことでご無沙汰してますが洞仙日記もちゃんと続いてます」
 窟子仙(くっしせん)「先生質問です!! 休載しないとか云っておきながら結局1ヶ月も休んでるじゃないですか!?」
 主人公「いやまあソレはアレだ、世界には『事実は小説より奇ナリ』と云う、語尾がナリなロボ侍の台詞もあることだし」
 窟子仙「先生ソレは別に語尾がナリなロボ侍の台詞ではありません
 主人公「!!? ナリなのに!?
 窟子仙「ナリなのに」
 主人公「じゃあ『嘘も方便』で」
 窟子仙「嘘だったのー!?」
 主人公「いやたぶん嘘ではないですよ? だいたいまだ真の奥の手、『サターンの内蔵電池が切れてセーブデータが消えちゃったのでこの洞仙日記をしばらくお休みします。てへっ★』を使ってないのでちっとも大丈夫ですとも!!
 窟子仙「いや…今もう云っちゃったらその手は使えないんじゃあ…?」
 主人公「そっそうか!!」

 と云う訳でまだ電池切れてませんがそろそろヤバい領域に入ってるので今まさにデンジャーゾーンです。ちなみにこれマジで伏線になる可能性もあるのでぜひ覚えていてください。そして筆者は最後まで立派に戦ったと彼に伝えてください(←誰)。この洞仙日記はじめる前に電池変えて、まあ書き終わるまでは余裕で保つだろうと超科学的に計算していたんですが…実にあれから早1年半。どうも筆者の予測は超科学的であり過ぎたようです。いやー3ヶ月目には残り3ヶ月で、半年目には残り半年で、1年目には残り1年で充分終わると思ってた処で、その理屈で行けば残り1年半で充分終わると思いますが、あと1年半したら「残り3年で充分終わる」とか云ってる予定もとてもあります(←とてもあるなよ)。乞うご期待!!

 ってことでいつものように仙窟育成をはじめると、例によって例の如く侵入者が来るのだった。このシナリオなにせ65000ものエネルギーを振り込む必要があるため、ちんたらやってたらクリアまで理論上2年半くらい掛かるのだが(←たぶんその理論間違ってます)、5000振り込むごとにシナリオ侵入者(中ボス)がやってくるのだ。で、最初のシナリオ侵入者は洞天福国の女隊長、東天転(とうてんてん)。彼女らは、山外村を通りつつ、どんどんパフパフとみずからの存在を村人にアッピールしていく。なんかむしろ正規軍と云うよりどっかの自称解放部隊みたいである。

 天転「住民のみなさーん!」
 兵士A「洞仙討伐部隊がやってきましたよ!」
 男の子「がんばれー」(←とてもやる気なさそうに聞こえるのは筆者だけでしょうか)
 男「税金分は働けよ!」
 天転「ああ!! ウルトラなメンの持つ稼働時間記録くらい余裕で越せるさ!!
 男「低いなハードル!?」

 けど実際の処彼女らではウルトラなメンの記録(3分)どころか「あなうめくん」1巻のゴールドパワーマンの記録(記録無し)も余裕で越せないのだった。血税が今まさにとても無駄に。ともあれ龍穴炉に居る主人公の元に辿り着くと、天転は目を見張る。そう、第4話第53話でボロ負けした相手にここで会ったが100年目。

 天転「つ、ついに見付けたぜ! 洞天・西湘の借りを返してやる!!」
 さくら「ヘンリー(主人公)、この人、この間の変な人よ」
 主人公「なんか、やな奴に覚えられちゃったなあ…」
 天転「いやむしろやな覚えられ方をしている俺の方が切ないと思う
 さくら「だって変な人じゃん」
 兵士B「なんだと!」
 兵士C「ふふ、あなた方は、隊長のことを誤解しているようですね!」
 兵士D「隊長は、ただの変な人じゃないです」
 兵士E「そう、とてつもなく立派な変な人です」

 口々に自分のことを褒め称える部下兵士に、天転も最初の2人目の台詞までは喜んでいたが、3人目で「?」な顔になり、4人目でついにキレて4人を一気に槍で薙ぎ払ってしまう。まあ部下に好かれてるのは間違いない様子。

 天転「馬鹿野郎!! それじゃ、なんだかわからんだろ!!」
 さくら「いえあなたがとてつもなく立派な変な人だって云うのはとてつもなく立派に判るから大丈夫よ!!
 天転「大丈夫なのー!?」
 兵士A「まったくですね、天転様」
 天転「第53話で俺をその名で呼ぶなと言ってるだろ!(槍の一撃→部下全滅)」
 主人公「おい、もうお前一人しかいないぞ!?」

 そう、何時の間にか部下みんなバタンキュー状態。彼女がいつも勝てないのはたぶんこの辺に理由があると思うがともかく、気合一喝で倒れた兵士を復活させ、援軍を呼び、さあ戦闘だ!! と云う処で主人公の放った仙術「空斬」一発で数秒と掛からず全滅。相変わらず筆者これしか使わんのかとか思われそうだが、狭い範囲で多数の敵と戦うにこれほど便利な仙術はない。それはもう放置プレイ後の龍穴炉にあふれてぴょいんぴょいん跳ねる、マジで通常武器で捕捉しにくいカマドウマを始末する際などにも使えてとても便利なこの仙術、今ならたった3レベルです。いえ実は時期全く関係ないですが。あと関係ないついでにカマドウマを「カマドゥマ」と書くとなにか危険な香りがしませんか。

 天転「ちくしょうこの程度で勝ったと思うな!! 覚えてろよォー!!」
 さくら「なんか…先は長そうね」
 主人公「残り1年半くらいありそうだね」
 さくら「それ長すぎ」

 そんなこんなで天転敗走、次なる侵入者は格闘家、公明紅(こうめいほん)。ソレはそうと折りを見て地上に戻ると、宿屋の2階に今まさに倒したシナリオ侵入者が敗北の味を噛み締めつつ明日を信じて変な方向を見ていたりするのだが、主人公と会ってもちっとも気付かない目が節穴な連中ばかりである。唯一主人公=洞仙と気付くのは同じアウトローの捜神死郎(そうじんしろう)のみ。たぶん他のみなは心に正義を抱いて目がキラキラ輝いているためにかえってそのせいで真実が見えないのだろう。
 と云う訳で明紅は今日もどこかの街の酒場で相変わらず飲んだくれていた。

 マスター「荒れてますね」
 明紅「まったく最近調子が狂っちゃう事ばっかりでね。関係ないけどここ中国っぽい国なのになんでマスター
 マスター「趣味です。で、山外村の洞仙の噂、聞きました? 街で噂になってますよ。なんでも、あの東天転が破れたらしいんですよ!」
 明紅「へーっ、あの有名な槍使いがかい? 山外村ならここあら2、3日で行けるよな…よし」
 ナレーション「こうして、「山外村」の洞仙の噂はどんどん広がっていきました」
 明紅「だから中国っぽい国なのになんでナレーション」
 筆者「中国っぽい語が判らんからです

 処でこの「こうして、『山外村』の〜」ってナレーション、このシナリオでは毎度おなじみなのだが、後半になるとなんかもう見た目は全くどんどん広まってなかったりもするのが気になる処ではあります。そんな訳でやってきました山外村。とんでもない田舎だとつい口に出してしまった明紅を、宿屋の前でけいきについて悩んでいた男の子が咎める。しかし謝った明紅に「いいよ、たぶん田舎ってのは本当のことだからさ」と皮肉っぽく答えるあたり、この男の子ただものではないテイストがするのは筆者だけだろうか。なんかアメリカンジョークを翻訳したような口調だし。
 で、宿から飛び出て来た天転が「雷漢将軍に報告だ!」とか云って何処かへ消えていったのを見、明紅は仙窟へ向かう。そして龍穴炉で再会した主人公にまたしても詰め寄る!!

 さくら「ねえ、この人西湘の街で戦った人よ!」
 主人公「いやあいちいち説明してくれなくても俺そんな記憶力悪くないですよ
 明紅「あんたは、あの時の洞仙…あんたに負けてっから、ずっと調子悪いのよ!!」
 さくら「あなたの調子が悪いのなんて、私たちになんの関係も無いでしょ!!」


フフ。実は。



 そんなこんなで案の定戦闘開始も、主人公の放った「龍炎弾」一発で片付いた。

 主人公「何度やっても、俺には勝てないよ!」
 さくら「ってなに今の仙術!? あなた『空斬』以外の攻撃仙術持ってたの!?」
 主人公「使ってなかったっけ!?」

 何分67話もあるんでいちいち覚えてないんですがたぶん「空斬」と「大回復陣」しか使ってないです。でもホントは18種類も使えてソレはもうドラクエ1の勇者(10種類)に比べたら1.8倍ものテクニシャンなのです。ちなみに「龍炎弾」とは相手がダメージを受けてアーマーが取れてたり身長が劇的に半分になってたりこんなこともあろうかと2個持ってた生命の1個を消費した直後だったりの点滅状態でない限りほぼ確実に当たる連発ファイヤーボールです。

 明紅「どうして…勝てない」
 さくら「わからない? 私たちは大地を守る為に戦ってるのよ! 復讐の為に戦うあなたとは違うわ」
 主人公(俺の方が強いから勝ったんだって!)
 さくら(余計なこと言わないの!)
 主人公(どうして大人っていつもそんな風に綺麗事ばかりなの!? 例えばエスパー伊東がいくら字が合ってるか自信ないけど大地康夫さんの為に戦ってもアントニオ猪木には勝てないだろう!?
 さくら(それはそうだけど)

 さくらの説得も虚しく、明紅はもう何も信じないと青春ダッシュ(←どんなダッシュ)で帰っていきました。結局、大地を守ると云う大儀こそあれ、その過程で地震を起こしたり兵士を追い返したりする洞仙は一般の人から見れば悪なのだ。そして主人公はそれを諦めている…いや、どうでもいいと思っている。しかし、さくらは…。

 一方その頃地上、洞天福国兵舎。

 兵士A「なんでも、雷漢将軍が山外村に洞仙討伐に向かったらしいぜ!」
 兵士B「…あんな田舎にか?」
 兵士A「なんでも、恐ろしい洞仙がいるらしいんだよ!」
 兵士B「ひょえー、くわばわくわばら」


 こうして、「山外村」の洞仙の噂はどんどん広がっていきました……つづく。


ひとつマエカオスシードひとつアト

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