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第64話「招かれざる客・その一」


 最初にお知らせ……これはシナリオでなく「謎窟」…つまりアレです、落ちモノによく付いてくる「3ターンでおじゃまぷよを全て消せ」とか「1分以内にラインを下2列まで下げよ」とか「30分以内にジャイアンシチューを全て食べられたらリサイタルに無料でご招待」とか「誰かに心の底から感謝されないと即死亡」とかの条件クリアゲーム。で、この「招かれざる客」のみストーリーがあるのでした。

 さて、今日も今日とて龍穴炉にやってきた主人公とさくらは、そこで何か変な卵を発見し、近付くや否やたまごが割れ、中から出てきたのは一つ目の…そう、第51話からの「土功の怪」に出る妖怪、土功の色違いバージョンだった。本物は青のとこ今居るこれは黄色なので、物理学におけないブルーとイエローの法則から考えて一言で表せば土功の本物はクールでこれはカレーである(←何故)。と云え、ここは平行世界かなんからしく、西湘での記憶はふたりにはない様子で、ただ驚くばかりの主人公。

 主人公「こ…これは…」
 土功「ピィ!!」
 主人公「しゃ、しゃべった!?」

 実はちっともしゃべってないと思います。しゃべったらしゃべったでなんかとても変です。


いや怪しいですよ君。



 で、ピィピィと自分に近付こうとする土功から主人公は逃げるが、一方でさくらは「かわいい☆」と云いながら何の躊躇いも無しに土功へと近付く。なおハートマークが出ないので「☆」で代用しております。ひねくれ者としては「∀」とか「∵」とかも捨て難かったんですが実際書いてみるとなんか実に変なので。ソレはもう「おにいちゃん☆」と「おにいちゃん∀」と「おにいちゃん∵」を比べてみると一目瞭然。後ろのふたつでは何かむしろ脅迫とかされそうです。

 ともあれさくらに脅され…もとい諭され、主人公もやむなく土功に近付く。さくらが云うにこの土功、主人公の事が気に入ったらしい。なんでそんなん判るのかと聞いても「そんな気がするんだもん!!」の一言で一蹴される。しかもなし崩しにこの土功を連れて行くと云い、名前が無いのは不便だからどんな名前にしようかなともはややりたい放題の暴走砲台。

 さくら「さっ、名前は何にしましょうか☆」
 土功「ピィ☆」
 さくら「そうねぇ…あなた、ピィピィってなくから……キャデリーヌ!!」
 主人公「あ、そりゃ4文字超えてるからダメだ」
 さくら「何よそれ!! どーいう攻撃!?」
 主人公「いや…それは俺に文句を言われても…」

 この会話は全く本文のままです。しかし考えてもみたまえ、もし入れられる名前が4文字でなく5文字だったとしたら!! あの近所で伝説の勇者『ああああ』が勇者『あああああ』になってしまっていたかもしれない!! なんかもう「ステキさ」がとてもレベルダウンしてしまっているじゃあないか!?(←『ああああ』はステキなのか)たった1文字の差でここまでも違うのである!!
 処で全く関係ないんですが変な名前と云えば、これを読んでいる貴方は生まれてから今の瞬間までに「ジョン万次郎」と云う名前に思い切りツッコミ入れたくなったことはありませんか? 無い貴方はきっと教科書に書かれてることに違和感を抱かない真面目人間です。あるいはもう実は「ジョン万次郎」と云う名に憧れにも似た倦怠感(←どんなだ)を抱いてしまっているのかもしれません。放置しておくと無意識にペンネームが「クリスチーネ剛田」とかに変化して大変なことになるので早めに対処しましょう。あと思うんですがジャイ子の本名ってむしろクリスチーネじゃないのか。ジャイ子があだ名で。

 さくら「じゃ、ボッチにしましょ☆」
 主人公(ネーミングセンス10点)
 さくら「何か言った?」
 主人公「ぎく!? いえズバリ10点満点での話しですよ?」
 さくら「?? 何が!?」

 そんなこんなでボッチを連れ、仙窟育成に。この謎窟のクリア条件は単に「5000のエネルギーを振り込む/ただし1000振り込むごとに侵入者が来る」のみで、特に仕掛けはない。通常のシナリオのクリア条件だと2万がフツーなので、かなりラクと云える。と、云う訳で1000振り込んだとき、最初の侵入者がやってきた!! 洞天福国のいつもの雑魚兵士チーム、その数実に28人!! 普段は1パーティー(最大4人)を相手にする程度なのだが、7パーティーが一度に来たことになる。

 主人公「なんだ、お前ら!!」
 兵士A「なんだじゃない!!」
 兵士B「いつもいつもけちらしやがって……」
 兵士C「主役だと思っていい気になるなよ!!」
 兵士D「大事なのは、テクニックではない!!」
 兵士E「質より量だ!!」
 兵士F「積もり積もった積年のうらみ!!」
 兵士G「今日こそ晴らさせてもらうぞ!!」
 兵士H「かかれ!!」
 兵士I「よし、合体だ!!
 兵士J「できるか!!」

 できてもいいのに。と云う訳で数は増えても結局雑魚は雑魚、合体もできないようでは話しにもならず、「空斬」(カマイタチが壁に当たってはぽんぽん跳ね回ってダメージを与えまくるある意味最強の攻撃仙術)一発で片が付いた。処でこの筆者「空斬」しか使わないんでしょうか(←自分で云うなよ)。

 そして2000を振り込むと、次の侵入者、洞天福魔法協会チーム、総勢4人がやってきた!! 何でもこの仙窟の奥底には古の最大暗黒魔法の奥義の書が眠っていて、ソレはもう何が何でも手に入れて不動の地位を築くのじゃよーと云う理由で来たらしい。ちなみにそんな奥義の書は実はここにはありません。しかし取り立ててネタを考えなくても充分ギャグになってくれてるためにむしろギャグを差し挟む隙のないこの話しはいったい何なんでしょうか。

 道士「貴様がこの仙窟の主か」
 主人公「またかよ…」
 道士「また…ということは我らの前にも魔導奥義の書を求めてこの仙窟にやってきた奴がいたというのか?」
 主人公「探し物じゃなかったけどそーいう奴達いたよ(でも、今回は4人で助かったぜ…)」
 道士「なるほど、そやつらを退けたというからにはなかなかの実力者とみた」
 魔女A「これは、我らも手を抜くわけにはいきませんね」
 魔女B「うむ…来々!! 仲間達!!」

 4人と思ったらどかんとテレポートしてきてやっぱり合計28人。なんか処理の限界が28人なんでしょうか。でもやっぱり「空斬」一発であっさり片付く。んで、なんかもう真面目に書くのがステキな気分になってきたので次。3000のエネルギーを振り込むと今度は西国の戦士たちが侵入してきた。やっぱり28人。

 男戦士A「中華兵士の奴等は結局だめだったか…だが、我らは一味も二味もうに味もアジ味も違うぞ!!」
 男戦士B「それはどう違うんですか!?」

 で、主人公たちの前にぞろぞろ現れる28人は、最前列に女戦士10人、2列目も女戦士10人、最後列に男戦士8人と云う隊列だった。ちなみにもう上書きセーブしちゃったのでもしかしたら数を間違ってるかもですが割とちっとも気にしないでください。

 さくら「一体なんなのよこの問題…」
 男戦士「どうやら、最初に入ってきた連中はけちらされたようだが…我らも同じと思ってもらっては困る。西洋の味を思い知らせてやる!! 納豆カレーとか!!」
 主人公「ソレは西洋なのか!? しかし女を前に出して後ろでいばってるような奴がよく言うよな」
 さくら「一理あるかも…」
 男戦士「…だそうだ。いい加減そのカッコやめたらどうだ?」
 女戦士A「えー、私このかっこ気にいってるのにぃ」
 女戦士B「どんなかっこでやっても私の強さは変わらなくてよ」
 男戦士「私も前々から気にはなっていたのだ。あげく馬鹿にされてはかなわん。いいから戻れ」
 女戦士A「ちぇ…今更、後悔したって知らないからね☆」

 途端に最前列に居た女戦士の全員が一気に男戦士に変貌を遂げる!! じゃあ今まであんな露出度の高い(そんなでもないけど)なんかとても間違ったカッコをしていた彼女たちは実は彼らだったと云うのか。この心底恐るべき彼氏彼女の事情。ではもしかしてあの可愛い死人もといキョンシーもあの可愛いマジシャンも一皮剥けば屈強なガイなのか!? もう何も信じられないよ!?

 さくら「どうするのよ!! あなたが余計な事言うからやっかいな事になっちゃったじゃない!!」
 主人公「さくらだって一理あるとか言ってたじゃないか!! それに、姿が変わったところでさして違いないだろ!?」
 さくら「私、あの人達は『スマッシュ!!』とか言って突っ込んで来るから嫌いなのよ!!」
 主人公「いや俺はむしろ女戦士がぐるんぐるん回転してくるあの技の方が嫌いだ!!」
 ナレーション「ちなみにボクはさくらさんの放つなんか変な花の形のミサイル(?)でメルヒェンチックに倒されてしまう屈強な騎士がいつも不憫でなりません。彼らの騎士道は何だったのでしょうか? それは今となっては誰にも判りません。もはや我々にできることは彼らをそっとしておくしかないのです……」
 主人公「て云うかアンタ筆者だろう」
 元女戦士A「早くも仲間割れか」
 元女戦士B「続きはあの世でじっくりやるんだな!!」
 主人公「しゃべり方まで違ってるぞ!?」

 今回も案の定「空斬」で片付け、残すところは4000と5000!! と云う訳で以下次回!!


ひとつマエカオスシードひとつアト

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