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第60話「八面鏡・その一」
ケブレス「今回は、どうも調子が悪いな」
アレックス「まあ、あせることもないだろ」
ケブレス「しかし八面鏡がある地下神殿もつきとめていながら…たかが封印のためだけに手出しが出来ないとは…」
シャスタ「大変、大変よ!! お父さん、ケブレス、ちょ、ちょっと外へ…」
プロローグは西国の酒場、ケブレス(男/?才)とアレックス(男/?才)の会話にシャスタ(女/24才)が乱入するところから始まった。ドラクエ4発売日が11月22日に決定したためソレまでには終わらせないと筆者的にとてもアレな状況になりそうなこの実録洞仙日記(←長)初登場のアレックス(声:速水奨さん)はシャスタのパパで、シャスタはアレックスの娘である…
これでは説明になってないのでもう少し詳しく説明すると、アレックスはシャスタの母の夫で、シャスタはアレックスの妻の娘である(←変わってません)。
で、ケブレスは西国の騎士で、
シャスタ&アレックス親子に関わってるせいで推測だが将来苦労でハゲそうな兆候が既に見受けられる孤高のナイスガイ。
年齢不詳だが30歳前後と思われる。アレックス以外は平行世界の「封印の門」編(
第18話
とか)もご参照ください。
で、この3人は他のゲーム的に云えばいわゆるヒトツの勇者様ご一行である。アレックス・ケブレス・シャスタでゆ・せ・けってカンジ?(←どんなカンジ)。
でも名前は4文字まで、しかもファミコン版だと濁点も一文字なのできっとこのパーティーのぼうけんのしょには「あれっく・けふ゛れ・しゃすた」とか書かれてると思う。おおなんと情けない。
まあ勇者様ご一行と云え、このゲームの主人公は洞仙。云うなれば悪の大魔王なのでじゃんじゃんばりばりに敵である。ともあれ正義の3人組な彼らは、目下八面鏡と云うマジックアイテムをゲットするための旅らしいが、そんな中にシャスタが飛び込んできたのだった。
アレックス「なるほどね」
ケブレス「地下神殿の入口が開いたって!? バカな、あの封印はお前達にだって解くことができなかったんだぞ!!」
シャスタ「説明ありがとう。それが、封印を解くことのできる人間がいたのよ!!
たぶん合い鍵を持ってたか合い言葉を知ってたか愛の力でなんとなく開いたとか
」
ケブレス「
そんな解き方でいいのか!?
だが、するとそいつは今、神殿に…だとしたらやはり八面鏡が目的なのではないか? 先に見付け出されちゃやっかいだ、そいつを追いかけよう!!」
アレックス「まあ、解かれちまった物は仕方がないが…どんな奴だった?」
シャスタ「直接見たわけじゃないけど、老魔導士とか洞仙とかのような杖を持った人だったそうなの」
ケブレス「あの悪名高い洞仙か!! こうしちゃいられない。すぐに出発だ!!」
洞仙が相手と知るや、ケブレスは息せき切って駆け出す。処でシャスタの云うことはたまによく判らないんですがソレってどんな杖なんでしょうか。
あるいは尖端に「め組」とか書いてあるファンキーな?(←なんで)
そう、たぶんもう誰も覚えてないかもしれないが
第25話
で三界老師(さんかいろうし/男/?才)が「西にすごい仙宝が!!」と云ってたアレがおそらくこの八面鏡である。大地の力であらゆる封印を解く必殺技「解封呪」を使える洞仙の、しかも元祖である老師の前に封印などは無きに等しいだろう。処で現実にそんなん居たらなんかとてもいやな老人である。
どんなに厳重な封印でも片端からばっこばっこ開ける老人。素敵だ。
シャスタ「でね、頭のてっぺんがつるつるで後ろの長い白髪を三つあみにして赤いリボンで結んでいるらしいの。どういう人かしらね。ねえ、聞いてる〜?」
聞いてませんでした。
……そんな出来事があって数ヶ月後の晩。俺は老師から呼び寄せられた。理由は曖昧だったが、とにかくすぐに来て欲しいとのこと。今にして思えば、寝ていたさくらを連れていかなかったのは正解だった……。あとさくら、
寝てるのに起こすとなんかとても恐ろしい現象が俺に降りかかりそうな予感がしたこととは関係ない……。
三界老師「変なモノローグじゃなあ…ともあれ待っておったぞ!! じつはな…この仙窟をわしの代わりに完成させてくれんかのぉ」
主人公「この仙窟をですか? 別に構いませんよ」
三界老師「ほんとか!? 約束じゃぞ!!」
主人公「
シ@m(←電球ピコーンなマークを視覚的に表してみましたがなんかこうとても成功とは云えないかと思います)
でも、なにか裏があるんじゃありません…?」
主人公の推理と云うか誰でもまず疑問を抱くと思うが、老師は悪びれた風もなく答える。そう、全てはあの日に始まったのだ…。老師の語りとともに映像が途切れ、辺りは暗闇に包まれる……
と云う訳で季節のたよりと北海道の風を一緒に↓こんな風に包んでみました(←こう云うことには凝る人間)。
あれは1ヶ月ほど前の話じゃ。いや、もう少し前じゃったかな?(←もっと前じゃないのか)わしは、古の仙宝八面鏡を探す旅をしておったのじゃ。八面鏡は、封印で守られた地底神殿の奥深くに眠っておったんじゃ。しかしな、わしはそこで恐ろしい事件に巻き込まれてしまったのじゃ。
わしが八面鏡を見付け出し、神殿から出ると、そこはまるで戦場のような状態じゃった。
ここで映像が戻る。空白と云うか空黒の時間にいったい何があったのか?
復旧した映像の遠くの方にかすかに見える謎の怪発光飛行体とその下の黒い服の男たちに連れ去られる農夫リチャードの姿は何も語らない…
もとい、八面鏡の封じられていたダンジョンの周りは死屍累々だった。
イメージ的には被害者であふれんばかりの台所の黒い虫捕獲器の中(←やなイメージ)。
三界老師「そこで争っていた奴等の目的もまた八面鏡だったんじゃ!! しかもそいつら、八面鏡を持ってるワシを追って来るんじゃ!! そこで争った者たちが、ここに向かって来ているんじゃ…」
主人公「でもどんな奴等でも老師より弱いって事はないでしょ?」
三界老師「
おい台詞が違うぞ
」
主人公「すんませんつい本音が。正しくは主人公『でもどんな奴等でも老師より強いって事はないでしょ?』ってことでお願いします」
三界老師「それが、とんでもなく強い奴等でな。八面鏡を手にしてからずっと逃げ回っておったんじゃ。奴等と戦ってくれるか?」
主人公「いいですよー。それに老師がそれほど怖がる相手を見てみたいですしね」
三界老師「さすがじゃ。そこの箱の中に例の八面鏡が入っている。開けてみてくれ」
部屋の隅に置かれていた箱を開けると、中から鏡が出、同時に龍穴炉を囲むように、浮遊する炎が現れる。火時計と云うのか、ソレは刻一刻と数を減らしてゆくらしい。
三界老師「それが八面鏡じゃ。この炎が全て消え終わるころ、奴等はやってくるじゃろう。それまでに、仙窟を最強の状態にしておかねばならん」
主人公「そんな事をしなくても、俺が直接倒してみせますよ!!」
三界老師「いくらおまえでも、直接戦って勝てる相手ではないぞ。仙窟で倒すのが無難じゃ」
主人公「はあ、やってはみますけど」
三界老師「それじゃ、あとは頼んだぞ」
主人公「後って!?」
言い残し、三界老師はテレポートしてどっかへ行ってしまった…。
さすがレベル5の時の主人公より抜群に弱い老師。もしかしてずっと逃げまくってたんではないのか。
なおこの「直接倒す」か「仙窟で倒す」かについては次回詳しく解説するので、未だプレイしたことない方もご心配なく。
主人公「…俺一人で戦うんですか…。もう、いいかげんだなあ」
そんなこんなでたったひとり、最強の敵を押し付けられた主人公。あまり時間の残っていない中、どこまで準備を整えることができるのか。そしてその結末に待ち受けるものを、今は誰も知らなかった……つづく。
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ひとつマエ
■
カオスシード
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ひとつアト
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