トップ更新履歴リンク

第43話「封印の門・別解その四」


 最初にお知らせ…今回は「封印の門」のワーストエンドなので、まずは第15話後半の伊邪那岐(いざなぎ)が出てくるとこから分岐します。

 主人公が封印を解くためには、まずズギャーンとレベルを上げてアバカムを覚える必要が…もとい、まず龍穴炉に陽気を満たす必要がある。どんな封印でも解ける「解封呪」は、龍脈の力を借りなければ使えないのだ。関係ないがアバカムって今でこそ笑い話しだが、当時はホントに「さいごのかぎ」が眠っている変な形の浅瀬が見付からないヨーと泣きながら魔法使いをレベルアップしてた者も多いのだ。私見だが、しゃべる馬のエドはしゃべるのならもう少し判りやすいことをしゃべって欲しいと思う。で、そう伝えると、伊邪那岐は自分になら開けられるかもと、前に出る。

 窟子仙(くっしせん)「洞仙様に開けられないのに?」
 伊邪那岐「やってみなければ判りませんよ。どうでしょう、私にその扉、開けさせていただけませんか?」
 主人公(丁寧な言い方だけど断ったら襲って来るんだろうなあ…)
 窟子仙(でしょうね…でもここは断って、しかも負けないと今回の目的であるバッドエンドにならないのでいっそ潔く負けましょう)
 主人公「いやだね!!」
 伊邪那岐「そうですか…ならば死んでもらいましょうか!!」
 主人公「ひィー怖!? いいいいいや、いやだと言ったのはこのネズミに対してであって、ここだけの話しなんかこいつ貴方のことを殺せチュウ(←ネズミらしい語尾)とか言ってますよ? 悪いのは全てこのネズミです!!」
 窟子仙「なんでですか!?」

 …と云う訳でボロ負け。主人公を気絶させた伊邪那岐は封印の扉を開けようとするが、やはり開かなかった。なら仕方ない、洞仙に賭けてみようと云い、一旦仙窟を後にする…と、すぐに、主人公は気が付いた。

 主人公「さてじゃあなんの違和感もなく普通に仙窟作るか!!」
 窟子仙「立ち直り速すぎ!!」

 で、ここからの展開は、ヒロインが居ない以外は第16話第18話とあんまし変わらないので、ソレを踏まえ、第19話と入れ替わるようなカンジでお読みください。

 …さて、いよいよ封印を解こうとすると、例によって伊邪那岐登場。他の分岐と違い、この分岐では伊邪那岐は既に敵対しているので、主人公も油断することはない。

 伊邪那岐「結界を解く準備をしていただけたのですね……私のために!!」
 主人公「ウフフ別に貴方のためじゃないわよこの自意識過剰さんったら!! 強いて挙げればこないだ新潟のソフマップで見たもうマジで『ワンピース』のMr.3に似てたおっさんのためです!!
 伊邪那岐「なんでよりによってそんな人のために!? しかし…まだ懲りていないと云うなら、今度は手加減しませんよ。負け・即・ゲームオーバーです!!」

 ともあれ伊邪那岐を蹴散らし、封印されていた扉をくぐると、その先は何もない小さな部屋だった。ただ、部屋の中心に、噴水のようにまたたいている光あるのみ。そこに火の部屋神が現れた。封印が解けたことで、彼も来れるようになった様子。そしてこの光は、いわば時空の裂け目から漏れだしているらしい。

 火の部屋神「その光の向こうにエネルギーが吸収されている。で、この大地を救えるのはお前しか居ない。頼むぜ?」

 つまり時空の裂け目の向こうに行って原因を除いて来いと云う訳だ。なんかこうさんざんおだてられて使い捨てにされる勇者Aのようである。


ドラクエ1はきっとこう。



 まあしゃあないので主人公ひとり、光に入って辿り着いた先には、ガメゴンロードみたいな外見の巨大な亀が待っていた。そう…私的大ボスランキングで最強を誇る爆炎亀である。ちなみに筆者的には弱い順から鳥<猿<爺<骨(龍のなれの果て)<亀。この亀のスライディングボディプレスはいまいち動力源の不明なクッパ城の横滑りドッスンより余程怖い。いきおい慎重になる…が、主人公が近付いても動かない。

 主人公「えー本日は大地のエネルギーを奪うことをぜひ止めていただきたいと…あれ? 寝てるのか?」
 亀「グーグー」
 主人公「なんかこう実に亀らしくないステキな程判りやすい眠り方だな…
 亀「じゃあシュヴィイーシュヴィーイイー
 主人公「寝てるのかソレは!? って云うか起きてるだろアンタ!!」
 亀「ぬう…人間風情が玄武の末裔たるこの爆岩様の眠りを妨げるとは!! この際死して償え!!」
 主人公「偉そうな割に『サクラ3』のジャン班長(時事ネタ)みたいなヤツめ…ならば力ずくで止めさせてもらうぜ!!」


 …そして、亀が倒された頃、元の世界では火の部屋神が異変に気付いていた。エネルギーの流出が止まる…と云うことは、主人公が問題を解決してくれたのだ。だが…。

 火の部屋神「洞仙よ…何故帰ってこない?」
 窟子仙「あれじゃないですか、通路自体が閉じてしまったとか、向こうとこっちでは時間の流れが違うから帰ってみたら300年経ってたとか、永遠はあるよと云いつつ誰のフラグも立てられなかったから戻れずじまいだとか

 結局、いつまで待っても、主人公は帰ってこなかった。残された者たちの心に苦いものだけを残し、いつまでも…。


 …そして伝説が始まった!!


 窟子仙「いやわざわざこんな救われないバッドエンドから始めんでください!!」

 …じゃあ伝説は終わった!!(←そう云う問題なのか)終わったので次回はいよいよ「因果応報」のグッドエンドです。やーやっとネタ不足も解決しますわ。


ひとつマエカオスシードひとつアト

トップ更新履歴リンク
inserted by FC2 system