トップ更新履歴リンク

第41話「封印の門・別解その二」


 最初にお知らせ……今回は「封印の門」の分岐分のうち、「シャスタが仲間」のパターンなんですが、ちとややこしくなります。まず…ストーリーは第15話第16話を踏まえ、第17話第18話に出てくるさくらは単なる少年期の多感な心の生み出した幻で、実はあの場には主人公とシャスタしか居なかったってことにしてください。

 さくら「何ソレ!? 私そんな、確認できる限り6人居たハズなのに歴史改変によって消滅してしまったのび太とジャイ子の子供たちみたいな扱いなの!?
 主人公「セワシは『歴史の流れが変わっても、けっきょくぼくは生まれてくるよ』とか言ってたのにな。あれは自分だけの話しだったのか…」

 さすがS級時間犯罪者セワシ。自分が良ければあとはどうでもいいらしい。きっとタイムパトロールをも誤魔化すハイテクニックを駆使して自分だけタイムパラドックスから守ってるのだろう(←セワシに何か恨みでもあるのか)。

 まあ今回のこの平行世界では、きっと主人公は石像と見ると破壊せずにはいられないアフガニス(危険なので中略)ある意味13課のアンデルセン神父系の人で、なんとなく勢い余って石像状態のさくらを6回殴って跡形もなく破壊してしまったのだろう。

 で、まだ「最初のお知らせ」の途中なんですが、そんな物語を経て、最後に第19話と入れ替わるカンジでこの話しをお読みください。参考までに、別解の第37話第39話も読まれると、より理解が増すかと思われます。んでは、本編をお楽しみください。


 さて、扉の封印を解くときに襲ってきた伊邪那岐(いざなぎ)を蹴散らして中へ入ると、今回は第38話で通じていた冥界ではなく、第19話の時の小部屋だった。拍子抜けするほどに狭い部屋の中には、半ば壁と同化した、古い古い機械が在る。ちなみに今回はこの機械(時の監視者)は喋ってくれないが、これが大地のエネルギーを奪っているのは間違いない様子。そして洞仙の仕事は、枯れかけた大地を甦らせること。ただ甦らせるだけならば仙窟を作ってエネルギーを溜めればいいのだが、バケツに穴が開いていたらいくら水を入れても入れる先からこぼれてしまうように、あるいは一旦抜け始めたらいくら毎朝20分も掛けて育毛しても抜けるスピードに勝てないように、枯れた原因を残したままではすぐに元に戻ってしまう…ので、その原因を除くまでが洞仙の仕事と云える。今回はソレがこの機械だったと云うことだ。てな訳で問答無用に破壊し、シャスタが瓦礫を検分する。

 シャスタ「時…監視…これ以上は読めないわね。でもこれ、相当に古いものよ」
 主人公「うーん…結局ニセ部屋神の謎は解けないままか…」
 シャスタ「ニセ部屋神?」

 そう、第15話あたりから読むと判るが、この世界に飛ばされてきた主人公をここに呼んだニセ部屋神は、おそらくこの機械。元の世界に戻れるような話しもあったのだが…その辺のいきさつをシャスタに説明すると、彼女は頷いた。

 シャスタ「変わった人だと思ってたら別の世界の人だったのか」
 主人公「なんかさりげなくひどいこと言ってませんかシャスタさん





 シャスタ「でも…平行世界…。もしかしたらこれは……時の監視者」
 主人公「? 朱鷺の監視者…? 佐渡の?」
 シャスタ「なんで佐渡

 そう、新潟では他に話題がないのか朱鷺関連のニュースがけっこう要らんほど…いやもとい、何か思い出したように、シャスタは口を開いた。なんでも神代…いわゆる超古代文明な時代は今よりもずっと魔法の研究が盛んだったらしい。ある時、時空に関するあるふたつの術が編み出された…。

 シャスタ「ひとつは、時の封術。時間を超えて、相手を消し飛ばしちゃう術。もうひとつは、天の封術。平行世界に相手を封じる術…」
 主人公「俺が第5話で掛けられたヤツか…」
 さくら(霊)「私も第27話で掛けられたのよねー」
 主人公「いや君は今居ないんだって!?」
 さくら(霊)「だから辻褄を合わせるために『(霊)』って付けてるじゃない!!(←そういう問題なのか)

 そう、「時封呪」と「天封呪」である。しかし、のび太の孫の孫のセワシやライオン仮面のいとこのオシシ仮面(フニャコフニャ夫『ライオン仮面』より)の例を出すまでもなく、時空を乱すような術などもはや人の手に余りまくって使いにくさ100倍。まあなんやかんやでちょっと世界が滅びかけたらしい(←軽いなおい)。以降、このふたつの術は禁呪とされ、時の流れの中に忘れ去られた…ハズだった。

 シャスタ「でもいつか遠い未来、それが使われないとも限らない…そんな時のために、乱れた時空を補正し、封呪を抹消する役割を持って造られた神。それが、時の監視者」
 主人公「じゃあ俺ドラゴンスレイヤーからゴッドスレイヤーにレベルアップ!?」
 シャスタ「…かもね。でもまあ、神様なら攻撃なんてしてこないでしょ?」
 主人公「それもそっか…」
 さくら(霊)「んー他のRPGだと意外とばんばん攻撃してくるよ?
 シャスタ「そっ…そうなの!?」

 なお時の監視者については次回の、「伊邪那岐が仲間」のパターンでも詳しく語られるので、良かったら後ほどそちらと併せてお読みください。

 さて、エネルギーを奪う機械は破壊、破壊と云ったら赤い、赤いと云ったら阿寒…湖?(マジカルバナナ失敗)、もはや憂いなく、龍穴炉へ戻る。いよいよ大地の復活である!! 龍穴炉に満ちたエネルギーが龍脈を巡り、荒れた大地に緑が戻っていく!! そのあおりでまあちょっと大地震が起こって地上は大混乱、地下ではシャスタを狙い澄ましたように落盤が多発するがそんなんどうでもいいさ!!

 シャスタ「いくないわよ!? 何よこの揺れ!!」
 主人公「ウフフこれが大地の息吹よ!! どうダイアナ、ステキでしょ!?
 シャスタ「ダイアナって誰!? でも洞仙が大地を甦らせるたびにこんな地震が起こる訳…? わたし、洞仙がどうして人に嫌われるのか今まさに心の底から判った気がするわ」

 そう、洞仙は大地を復活させるために都市に被害を出してる訳で…どちらが正しいと結論付けることはできないが、やはり多数派なのはシャスタの考えだろう。そんなこんなで、シャスタは呆れて帰ってしまいました…。

 主人公「ぬう…何故俺の愛が通用しないんだ…? やっぱりなかなか理解されないなあ」
 火の部屋神「はっはっは、まあ良くやってくれた!! ありがとう、これでエネルギーの流失も止まって大地は救われた」
 主人公「いやーそれほどでも…? あれ…老師?」
 三界老師(さんかいろうし)「大変じゃよー!! 儂の仙窟でアレックスとか云うえらい強いのが暴れておるんじゃ!! ヘルプミー!!」
 主人公「イェッサー!! んじゃ、俺行きます!! 飛天功!!」

 突然テレポートして来た老師に請われ、主人公は新たな地へと旅立つ!! その背なを見送り、残された部屋神はひとり笑った。ちなみにアレックスはシャスタのパパ。この日記に登場するのはまだかなり後になるが、参考までに。

 火の部屋神「まったく、頼もしい洞仙だな(←そうか…?)」


 …終わり。次回も「封印の門」の分岐分です。あとふたつでやっと「因果応報」に戻れる…。


ひとつマエカオスシードひとつアト

トップ更新履歴リンク
inserted by FC2 system