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第28話「最初の仙窟・別解」


 (第27話から続く)…今から千年前の洞天福。人々で賑わう市場のただ中を突如乱した時空の歪みの中から、ソレは現れた。

 黒い龍「…ここは…何処だ?」
 坊主A「ホッホッホ、ここは千年前の洞天福ですよ」
 黒い龍「ああこれはこれはご親切にどうも…って、そうじゃねーだろ!?」

 そうじゃねーです。いや千年前ってのはそうなんだけど、とにかく恐慌に陥る人々を見渡しながら彼はしばし呆然としていたが、やがて主人公に対する凄まじいまでの憎しみを炎に変え、市場を破壊してゆく…そう、第25話の図書館の本に書いてあった、千年前の洞天福でそりゃもうずんどこ大暴れした黒い龍の伝承はこれなのだ。そこに書かれていた黒い龍と2年前主人公を襲った黒い龍がそっくりなのも道理、なんたって同じ種類どころか同じ龍なのだから。きっと今この瞬間にどっかで戦場キャメラマンが激写している写真が千年後にまで残ってて、主人公はそれを見たのだろう(←違うだろう)。


もっと足を上げて!!



 黒い龍「おのれ…何処にいようと必ず、必ず見つけだしてやる!!」

 怒りのままに地上を破壊し尽くした後、黒い龍は洞窟の奥へと消えていった…。


 …そして、月日は流れ…。


 以下は「最初の仙窟」(第3話第5話)のストーリー分岐分なので、第4話からの続きで、第5話と平行するカンジでお読みください。アレだ、ジョジョ第4部のバイツァダストのようなやつ。なお、主人公には黒い龍やちび龍についての知識は全くありません。


 …封印された扉を開け、謎の声に導かれて辿り着いた場所は、もうコピーするのもなんかアレなので簡潔に済ますと、いわゆるひとつの男塾バトル会場にあったら試しに投げ込まれた一瞬の後に骨だけの姿と化した小動物がぷかりと浮かび上がってこれが貴様の運命だとか云われそうな煮えたぎる溶岩の池に浮かぶ石舞台だった(←前より長くかつ複雑になってないか…?)。
 そして千年前からそこに居る龍…の石像は、主人公を見て取ると、静かに動き出す。前と同じように。

 主人公「龍…?」
 黒い龍「…ひさしぶりだね。待った甲斐があったよ。石化して、時を待ったのさ。君に再会したい一心でね。…石となっても、千年の時は永かったよ」
 主人公「再会!? 何の話しだよ!! そんな千年前からの知り合いなんてムーの戦士の記憶を持ってないとてもまっとうな一般市民の俺にはリチャードしか居ないハズだ!!
 黒い龍「て云うか居るのかリチャード!? しかも第5話と同じネタ使うなよ!? しかもしかもついでにうまも、なんか色まで同じだし!!
 主人公「しかもうまも!? 併せて馬鹿と言いたいのか!? ネタは…いやビミョーに変わってるのでご確認ください。『新しいウィンドウで開く』と便利です(←誰に言ってるのか)

 いやこっちでターゲット指定するのはめんどくさい…もとい、とにかく問答無用で襲いかかってくる龍!! しかし今回は4章最後のキングレオとの戦いで「ミネアは死んでしまった!!」と表示される癖に問題なくぴんぴん生きてるのがなんか奇妙な気がして大変な強制敗北ではない!!(このシナリオを一度クリアすると勝てるようになる)まあ黒い龍とは(『最初の仙窟』、『封印の門』、『因果応報』で)「戦い慣れている」ので、割とあっさりと倒すことができた。なんせ戦場が狭いので「空斬」(壁にぶつかると『クルクルランド』のようにぽんぽん跳ね返って何度でも敵に当たるカマイタチ仙術)を連発すればすぐ勝てる。

 …斃れ伏す黒い龍は、何処か潔かった。

 黒い龍「…っく…また…ボクの、負けだね……」
 主人公「まるで前にも俺と戦ったことがあるような言い方だな」

 あるさ。この場所で、黒い龍にとっては遠い遠い過去、主人公にとっては近い未来に、この日記的には単に前回に、リチャードにとってはムーの記憶の中で。そして、その時にはもうひとり居たのだ。もうひとり。

 黒い龍「……さくらを…巻き込まずに……決着を……つけたかった……」

 静かに、哀しいくらい静かに黒い龍は消えていく。後には、何も残らない。

 黒い龍「…もし……再び……出会うことがあったら…………」
 主人公「…再び、出会う?」

 その先は、聞けなかった。再び出会うことがあったら、彼はどうしたかったのだろう。今度は負けないと言いたかったのか、あるいはキミの選択はここがダメだったから今度はこうして瑠璃子さんと…いやもとい、一度クリアすると大魔王ゾーマの神殿より強い敵が出る隠しダンジョンが出現して頂上に居るファンキーなポーズのドラゴンに「親父を生き返らせる」、「新しいすごろく場を追加」、「エッチな本をくれ」と云う、なんかずいぶん理不尽なバランスの気がしないでもない三択の願い事を叶えてもらうことが出来るからぜひチャレンジしてみてね★と言いたかったのか、まあそのへんは想像の域を出ない。ちなみに筆者はまずすごろくで二度目が親父。三度目は行ってないヨ?
 んで、消えた黒い龍に思いめぐらせていると、唐突に三界老師がテレポートしてきた!!

 三界老師「ほわああ!! 今助けて殺るぞ!?」
 主人公「おわ!? 何ですかその嫌な変換!?」

 いや…筆者のパソコンは「やる」と入れるとなんか真っ先に「殺る」が出てくるのだが…何故だろう。何処かで教育を間違えたとでも云うのか。筆者のしたことと云えば「やる→殺る」と辞書登録しただけなのに(←充分です)。


 そして大地は復活し、ここでの洞仙の役目は終わり。未来を予見したような黒い龍の言葉は気になるが、とりあえず一件落着、主人公は再び修行の旅に出る。


 ……もし再び出会うことがあったら、今度は、進むべき道を誤らないように。


 …終わり。次回は「仙獣のたまご」分岐分です。


ひとつマエカオスシードひとつアト

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