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第23話「因果応報・その四」


 …どこかで見た池のほとりで、さみしげに誰かを待ち続けているさくら。
 …どことも知れぬ洞窟の中、雷光と共に石にされてしまうさくら。
 …どこやらの太正帝都でロボット大戦してるさくら。
 …どこぞの街で変な生物と一緒にカードを集めてるさくら。

 …それは、リアルすぎる夢だった…って云うかなんかあからさまに3〜4番目のは別人のような気がするのだがともあれさくらは、自分の視た、予知夢のようでも過去の体験のようでもある夢に言い様のない不安を感じた…。


 さて、今日も侵入者が現れた!! 毎度おなじみ守銭奴賞金稼ぎ、林玲蘭(りんれいらん)である!! 玲蘭はもうファーザーにとってのヤクザや坪内地丹にとってのヤクザやまあとにかくあちこちのヤクザ並のステキな遭遇率を誇るおなじみ中のおなじみだが、実は今まで会ったのは全て平行世界(第6話〜19話)での話しで、ここ通常世界で出会うのは今回が初めてである。で、こふーこふーと(←呼吸音)殺る気満々の玲蘭に当てられてこちらもホワアァァ(←何の音?)と臨戦態勢の主人公を、しかしさくらは止める。

 さくら「もう!! まず洞仙が大地のために働いてるってこと理解してもらって、話し合いで平和的に解決しなきゃだめでしょ!! 異世界から電波で届いた知識によれば玲蘭はお金以外に全く興味のない単純生物だから、そこを上手く突けば明紅さんや伊邪那岐さんよりは話し通じるわよ!!」
 主人公「なんか君実はずいぶんときっついこと言ってないか…? しかしもっともな提案。よしじゃあ試しに、おいそこの守銭奴!! なんと500円もあげるからここはひとつとっとと帰ってくれ!!
 玲蘭「くっ!? そっそんな魅惑的な提案にはとても惑わされたい…もといないわよ!! この私がそんなん言われてハイそうですかと言うと思うの!?」
 さくら&主人公「うん!!」
 ちび龍「ぎゃう!!」
 玲蘭「ムキー!!」

 まあなんぼ玲蘭でもそこまでアレではない。とにかく賞金賞金と、もはや聞く耳を持たずにぎちぎちと迫り来る玲蘭に、さくらもあきらめて実力行使!! ここに来る前に25レベルパーティーに瞬殺されてHP半減状態だったため、あっさり沈む!!

 玲蘭「いたた…(これだけ疲れてあれっぽちの賞金じゃ割に合わないわ…)じゃあここは穏便に5000円で許してあげるわよ!! さあ!!」
 さくら「さあじゃなくて!! あと何時の間にか一桁増えてるのは何故!? とにかく、まずは洞仙の使命を理解して…」
 玲蘭「使命? ええと…さっき確か『なんとかのために働く』って言ってたわよね……この『なんとか』を推測するに、可能性としては『なんとかに刃物』…ははあつまりここはアレな人用の鉄格子付き病院もとい頭のサナトリウムなのね!?
 さくら「なんかアレな人が集まると云う点においてちっとも否定できない事実があるような気がするけど違うってば、洞仙は大地のために働いてるの!!」
 玲蘭「判ったわよ、もう!! 今ッ! 全て理解できたかんじ!! じゃあね〜★」

 と、云うわけで、さんざん引っかき回して玲蘭は帰っていきました。
 で、また大地にエネルギーを振り込み、これで全体の半分近くはクリアした…ハズなのだが、それにしては大地の活性化が鈍いように、主人公は思う。気のせいならいいのだが…。

 ともあれ、今日も一日が終わり、夕食後、夜風にあたりひとり物思いに耽る主人公に、さくらが声を掛ける。話題は自然と、出会ったとき(第3話参照)のことに及んだ。もう2年も前の話しだ。

 主人公「そういや、なんであんな山の中に居たの?」
 さくら「あのね…うちは両親は死んじゃってて、私と、病気の弟しか居ないんだけど、あのときは弟の薬を買いに行った帰りだったの」
 主人公「弟さんが居たんだ。で…今は彼は?」
 さくら「………」

 応えないさくらの心情を察し、主人公は「そうか…でも君が、亡くなった弟さんの分まで幸せになればいいのさ!! キラーン!!」とさわやかに決める! が!!

 さくら「ううん、死んだわけじゃないんだけど…なんか『自分がとても病弱なのは修行が足りないからだッ!!』とか云って家飛び出しちゃって、それから一年以上行方不明なの…」
 主人公「いやそれ…とても病弱なのか…?

 実は彼は身体にはぜんぜん問題のない心の病とかだったのだろうか。まあ若いうちにはなんかいまいち無意味と思われる修行に身を費やすこともまだ貴重な青春の一ページである!! そういえば某16連射の名人はボタン連打のために指立て伏せとか動体視力を鍛えるのに走り去る車のナンバープレート解読とかやってたと云う話しがあるのだが、これこそ無駄な修行の好例であろう!!(←誉めてるのか)


 さて翌日。今日も今日とて龍穴炉に追加のエネルギーを振り込むと、それに反応しているかのように…って云うか実際そうなんだけど、大地が震えた!! 轟音と共に、龍穴炉の部屋の壁に通路が開く!!

 さくら「何!? こんなところに扉があったの!? 今回は筆者の書き忘れでなくてホントに伏線も何もなかったのに!?
 主人公「…よし、行ってみるか。この大地が衰えたのと、何か関係があるのかもしれん」

 その通路に入るとすぐに封印された扉がふたつあった。ここでさくらの言に従い、先刻手に入れた「開封の宝珠」を使うと片方の扉が開く…もう一方はこの時点では開かないのだが、ともあれ開いた方の扉の先は古い遺跡だった。ちなみに「新しい遺跡」はあんまり無いと思う。
 んで、邪精(ザコモンスター)を倒しつつ先へ進むと、いつしか開けた場所に出る。石造りの高い柱や神殿のような建物が今なお静かに佇むそこは…。

 さくら「ここって…もしかして洞天福(どうてんふく)!?」
 主人公「え? 洞天福ってのはここの地上の国の名前だろ?」
 さくら「うん、そうなんだけど、小さい頃お母さんに聞いた昔話があってね…」

 さくらも詳しい話しは忘れたそうなのだが、「洞天福」とは全ての人が幸せに暮らせる理想郷…桃源郷の意で、今の洞天福国の地下にその洞天福が埋まっている…そんな物語を聞いたことがあると云う。関係ないが昔話と云えばこないだ図書館で「こぶとりじいさん」と書くところを「こぶとり」とだけあるバージョンを見付けたのだが、なんかカーネルのような小太りなじいさんを想像しないかい君。

 主人公「昔話は真実だったってわけか…ん? どうしたん?」
 ちび龍「ぎゃう!!」
 さくら「…誰か、居るみたい…」
 主人公「こんな、今まで封印されてた場所に!?」

 普通に考えれば、つまりそいつが封印されてたか、あるいは封印を自由に往来できるだけの力を持つ者か…どちらにせよろくなことはない。とにかく慎重に歩を進めると…。

 謎の声「その…すすんで…いけな…」
 主人公「誰…ッ!? うわ何だ!?」
 さくら「えっ!?」

 その謎な声と同時に、時空が歪み、主人公だけがどこかへと飛ばされた!!…で、飛ばされた先は、閉ざされた…例えば何かを封印しているような、存在自体が異質な空間だった。そこに巨大な猿が現れたのだが、所詮大ボスの中で2番目の弱さを誇る猿。あっさり倒す。ちなみに私的大ボスランキングでは、弱い順から鳥<猿<爺<骨<亀と思うがいかに。
 そして、出現した宝箱の中から驚くべき物を見付け、主人公は飛天功(テレポート)でさくらの元へ戻る。ほっとするさくらに見せた戦利品こそ!!

 主人公「ほらこれが知恵の種さ!! 西方の連中はカオスシードって呼ぶけどね」
 さくら「カオスシード…なんだか神秘的な名前ね。どんなものなの?」
 主人公「神仙界の桃で、知恵無き者には知恵を、知恵ある者には神通力を、そして食べればたちまち不老不死!!…ってもそれは実の話しだけどね」

 で、これがその種だと云う。「じゃあそれを植えれば実がどっさり!!」と期待するさくらに主人公の答えるに、ここ人間界では植えても芽が出ないし、出たとしても実が付くようになるまで三千年掛かるとのこと。

 さくら「あらら。じゃあ宝の持ち腐れ…?」
 主人公「まあね。喜ぶのは老師くらいか…ん?」
 ちび龍「がうがう!!」
 さくら「? 何…? 種が食べたいの?」
 主人公「まあどうせ俺が持ってても意味ないんだけど…」


 …そして、選択は!? ちなみにこの時点で(エサをやらなかったりして)ストレス度が高いと、ちび龍がカオスシードを勝手に食べちゃうので、休みやバカンスを効率よく配置して注意だ!!(←ゲームが違います)


現代人の心に潜むストレス!!



 ……つづく。


ひとつマエカオスシードひとつアト

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