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第11話「大地の樹・その二」


 さくら「だからー、とにかく仙窟が謎を解くキーワードなの!! 『世界まる見え』観ようとテレビ点けたらちょうどコナンが云ってるくらいのキーワード!!
 林玲蘭(りんれいらん)「でも仙窟ってもねえ…『天封呪』だっけ? そんな術聞いたこともないわよ」
 さくら「それを調べるためにわざわざお金さえ払えばなんでもすると評判のあなたを雇ったんじゃないの!! とにかくここの洞仙さんに話しを聞きますからね!!」
 玲蘭「むー」

 注意……前回も書きましたが、「仙獣のたまご」の世界とこの「大地の樹」の世界は別の平行世界なので、互いにストーリーや記憶はつながりません。倉庫部屋(アイテムを保管できる。別名四次元ポケット部屋)に入れたアイテムのみ共有可能。


 ナレーション「そのとき地中では…」

 馬明仙「なによ、この変なナレーション…」
 主人公「いやいつも『そのとき地上では…』ってナレーションばっかりだし、たまには目の付け所を変えてみたかったんだ! 足の裏とかに!!」

 なら地下にすべきであろう。地中ではなんかこう生き埋めになってるみたいである。と、そんなところへテレポートして来たふたりの娘娘。「天封呪」のことを調べている我らがヒロイン:さくらと、守銭奴賞金稼ぎ:玲蘭であった。

 玲蘭「おじゃましまーす★ ちょっとお聞きしたいことがありましてえ…」
 さくら「! あなたヘンリー!!」
 主人公「君は…ッ!? いや…て云うかヘンリーって誰!! プレイしたことある人なら『因果応報』の回に使うしょうもないネタのためにわざわざ張ってる伏線だと判るかもだけどビビアンちっとも判らないヨ?
 さくら「何寝ぼけたこと云ってるのよ!! 私のこと忘れちゃったの!? ならば力ずくで!!
 主人公「ちっ力ずくで何を!? いや忘れてないさ、3年振りだろ? 俺がこの世界に飛ばされてくる少し前、洞天福の山の中でネズミ君見た瞬間人間の限界超えた速さでダッシュ逃亡したさくらさん
 さくら「そんなんとっくに忘れててよ!! それだけじゃないでしょ!!」

 なんか筆者、ヒロインに対して「いつもぷんすか怒ってる怖い人」と云うステキなイメージがあるのだがみなさんはどうですか。ともあれ説明によると、さくらは3年前にダッシュ逃亡したその2年ほど後、なんかに困ってたとき主人公が助けてくれたと云う(何に困っていたのかは記憶が無いらしい)…が、主人公にそんな記憶はない。だいたい3年前さくらと会ったシナリオ「最初の仙窟」の終わりに黒い龍の「天封呪」で飛ばされたわけで。

 主人公「そう云われてもなあ…俺あれからずっとこっちの世界に居たし…」
 玲蘭「待って! あなたさっき『この世界に飛ばされてきた』って言ったわよね?」
 さくら「! もしかして『天封呪』!?」
 主人公「よく知ってるねそんなボミオスよりマイナーな術。まあそれで俺今仙窟を作って、大地復活させるのと交換に『天封呪』の情報教えてもらうつもりなのさ」

 書き忘れてたがそんなシーンがあったのだ。そして、なんとさくらも目的は同じく「天封呪を破って元の世界に帰ること」だと云う。この辺ゲームではあっさり流されているのだが、「彼女も(3年前の2年後…つまり約1年前に)『天封呪』で飛ばされてきた」…イコール「ここでは彼女も異世界の存在」と云う事実は覚えておくといいかもしれない。筆者など最初プレイしたときは訳が判らなかった。

 まあこれで手掛かり見付けたってことで、玲蘭は契約完了、さくらを残して帰ることになる。しかし、やっぱり主人公には、さくらに会うのは3年ぶりという記憶しかない。

 主人公「ごめん、俺ホントに覚えて…」
 さくら「ううん、『天封呪』のせいだわ!! きっとあの術、ストーリーに応じて都合良く記憶を改竄するような二次作用があるのよ!!
 主人公「そ…そうかのか!?」
 馬明仙「ないです」


 …いや…あるか…? とまあ、さくらを仲間に加え、仙窟作りを再開。なんでもさくらにも大聖樹の声は聞こえるとのことで、どうも普通の気配を感じ取る能力は主人公より彼女の方が上らしい。ちなみに主人公は悪意とか敵意とかの嫌な気配を感じる時だけはさくらより鋭い。やはり性格によるのか。

 なお、仙窟に自分で穴掘って作れる部屋は8種類だが(この辺は話題にする度に解説入れるので、あまり気にしないでください)、他にもう1種、仙窟作ってると勝手に出てくる階段部屋と云うのが存在する。勝手に出てくると云うのはまあ、穴掘ってたら水道管にぶつかったり徳川埋蔵金が出てきたり謎のモグラ帝国につながったりするようなものである。で、主人公の作る仙窟自体は2D構造なのだが、階段部屋からはより地下へ行け、その先に龍穴炉や地下ダンジョンが眠っているのだ。余談だが3Dなカオスシードもやってみたい気がする。天井や床にも掘れる通路! 狭い癖に妙に天井の高い部屋!! 世界初、青空の見える仙窟!!! …やっぱいいです。


収拾付かなくなりそうだ…。



 まあそんなこんなでエネルギーを振り込むと、今回も階段部屋が勝手に出現。とりあえず確認に入ると、幾つかの扉の奥に巨大な機械が眠っていた。未だ稼働し続けるそれは、半ば大地と同化している。なんだかよく判らないモノはとりあえず疑っとけば損はないと云う性格の主人公曰く。

 主人公「もしかして、この機械がエネルギー奪って大地を衰えさせた張本人とか? ついでに俺とさくらの記憶が変なのも、買った翌日カオスの説明書に味噌汁こぼして以降2年半しわしわになったままなのもこいつのせいだこの! この!!
 さくら「待って! この機械から大聖樹さんと同じような気を感じるの…」
 主人公「? 俺にはよく判らんけど…それならとりあえず仙窟に戻って大聖樹に聞くか」

 と、機械の部屋から出た途端、その扉が音を立てて閉まる!! そして、ふたりの前に現れる強大な力。それはショタで受けなもとい、年に似合わない落ち着いた雰囲気をその身にまとう少年だった。

 主人公「だっ…誰だ!?」
 王蒼幻(わんそうげん)「あなたがここの洞仙ですか。私は王蒼幻と申します。ここは封印させていただきました」
 主人公「なんたって封印なんかするんだ!! けど…洞仙と知っているなら封印の無意味さも知ってるだろ…? 何か理由が?」
 蒼幻「ええ…洞仙に『解封呪』があるのは承知の上です。その理由をお教えしましょう」

 ちなみに「解封呪」とは、龍穴炉にエネルギーが満ちていないと使えないが、冥界への門からアロンアルファの蓋までどんな封印でも開けることのできる洞仙の必殺技である。で、蒼幻の説明によれば、この機械こそが大聖樹の本体だと云う。地上にある木の部分と、地下のこの機械の部品から大聖樹は成り立っているのだと。そして大聖樹とは、かつて荒れ果てたこの大地を復活させるために作られた機械と生命の融合体。彼の働きにより、長い長い年月を掛けて大地は復活し、大聖樹は役目を終えた…が。

 蒼幻「心持つがゆえに、彼は死を恐れ…そして、せっかく甦らせた大地から、またエネルギーを吸収してしまった…あなたも大地を甦らす使命を持った洞仙なら判るでしょう。これ以上大聖樹に悪あがきをさせてはなりません」
 主人公「だからって見捨てられるか!! それが本当だとしても、なんか方法はあるだろ!! だいたいお前この筆者の書く文章でなんでそんなマジメなんだ!? ギャル人気高いからと筆者め差別しやがって!!

 いや別にギャル人気はあんまり関係ないよ!? 今回ただでさえ長くなってるのにここに来て蒼幻までボケたらもう終わりそうにないからです。ちなみに蒼幻は神代から転生を繰り返しているめっちゃ強い道士…なのだが、今は転生したてで成長しきっていないからそうでもない。

 聞き分けの悪い主人公に、ちょっとお灸よ?ってカンジで蒼幻は大ボスの鳳凰を召喚するが、これをあっさりと返り討ちされると、一旦引き下がると云う。つくづくこの日記戦闘シーンがテキトーである。

 主人公「ハッ、大ボス中最弱との名も高いこんなトリに俺が負けるか!!」
 蒼幻「ふむ…ではもう少し様子を見てみることにしましょう」

 まあどのみち今は「解封呪」を使える状態ではないのだし、本当に他に解決法があると云うならしばらく様子を見ても損はない。言葉と不安だけを残して、蒼幻は消えた。…つづく。


ひとつマエカオスシードひとつアト

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